大学院
HOME 大学院 「判断」をめぐる哲学的難題
過去(2022年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月22日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

「判断」をめぐる哲学的難題

「判断をめぐる哲学的難題――その哲学史的考察
「AはBである」式の判断はなにか変だ、ひとは本当に判断によってものを認識しているのか……このような疑念を抱いた哲学者は古今東西に少なくない。西洋哲学で「無限判断(propositio infinita, unendliches Urteil)」と呼ばれてきたトピックもじつはその「疑念」と深くかかわっている。本授業ではこうした問題をめぐり熟考に値する先人たちの所論を歴史的に振り返りながら、思考の論理にたいする私たちの感受性を豊かにしていきたいと考える。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21220404
GHS-GC6D01L1
「判断」をめぐる哲学的難題
石川 求
A1 A2
火曜3限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
1 ガイダンス――ナーガルジュナ(龍樹)の「行く者は行かない」 2 パルメニデスとプラトンにおける〈ない〉の論理 3 アリストテレスにおける形而上学と論理学の分離 4 マイモニデスの否定神学 5 スピノザの〈否定〉 6 カントの「無限判断」 7 カントにおけるその展開 8 マイモンとフィヒテ――判断を超えて 9 ヘーゲルの「無限判断」 10 ヘーゲルの概念 11 コーエンの〝無限判断〟 12 フレーゲの判断観 13 まとめと回顧 ※ 上記は大まかな予定であり、参加者の反応を見て補充や脱線が大いにありうることをあらかじめ了解していただきたい。
授業の方法
講義によるが、適宜ディスカッションも交える。なお大学院生にはより主体的に議論へ加わっていただくことになる。
成績評価方法
出席状況とレポートによる。
教科書
資料は基本的にコピーで配布する。
参考書
石川 求『カントと無限判断の世界』、法政大学出版局、2018年。Daniel Heller-Roazen; No One's Ways―An Essay on Infinite Naming, Zone Books, 2017.
履修上の注意
質問や異見を大いに歓迎する。