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文化資源としての妖怪

 「妖怪」と聞いて何を思い浮かべるだろうか。歴史を紐解けば、古代から現代に至るまで、様々な場面に「妖怪」が登場してきた。近年では、2020年に新型コロナウイルスの感染拡大とともに流行した「アマビエ」も記憶に新しい。本講義では、そのような妖怪文化を学術的に研究するためのアプローチについて取り上げる。
 従来、妖怪を対象とする研究は、民俗学や文学において多くの蓄積がある。これらの研究成果を踏まえた上で、この授業が着目するのは「文化資源」としての妖怪である。今日では、日本各地で妖怪文化を観光やまちづくり、あるいは地域学習などに活用している事例が見られる。鳥取県境港市の「水木しげるロード」や岩手県遠野市の『遠野物語』などはよく知られるところであるが、この他にも興味深い実践が展開されている。それらが、何のために(目的)、どのように(方法)、誰によって(主体)展開されているのかを概観する。
 この授業では、日本文化における妖怪の特殊性を学ぶと同時に、文化資源の「活用」という大きなテーマについて、各自の関心に寄せながら考える機会となることを期待する。そのための思考トレーニングとして、授業の後半部には、実際に妖怪文化を活用した企画の立案にもチャレンジしてもらう。また、可能であれば実地でのワークショップ型の授業を実施することによりさらなる理解を深めたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21215101
GHS-CR6B01L1
文化資源としての妖怪
市川 寛也
A1 A2
月曜2限
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教室
国際学術総合研究棟 3番大教室
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
10月4日  イントロダクションー「妖怪」とは何か? 10月11日 妖怪研究史概説 10月18日 日本妖怪文化史①―「鬼」について 10月25日 日本妖怪文化史②―「鵺」について 11月1日  地域社会と妖怪文化の関係 11月7日  実地でのワークショップ型授業(講義2回分として3時間程度で実施予定) 11月8日  休講(実地授業の振り替え) 11月15日 コンテンツとしての妖怪―鳥取県境港市と岩手県遠野市 11月29日 妖怪によるまちづくり―徳島県三好市山城町 12月6日  つくられる妖怪たち―物語創作の試み 12月13日 妖怪文化を活用した企画の立案①ー郷土の妖怪を調べてみる 12月20日 妖怪文化を活用した企画の立案②―妖怪の活かし方を考える 12月27日 企画案のプレゼンテーション 1月10日  授業全体のまとめ 1月17日  休講(実地授業の振り替え)
授業の方法
Zoomを利用したオンラインによる講義を基本形態とし、感染症の拡大状況を踏まえ実地(フィールド)でのワークショップ形式の授業を実施する。
成績評価方法
授業ごとのワークシートの記入状況および期末レポート(2000字程度を想定)によって評価する。
教科書
特になし
参考書
小松和彦(編)『日本妖怪学大全』小学館、2003年 一柳廣孝(監修)今井秀和、大道晴香(編)『怪異を歩く』青弓社、2016年 小松和彦(編)『進化する妖怪文化研究』せりか書房、2017年
履修上の注意
新型コロナウイルス感染症の拡大状況にもよるが、東京都内の妖怪を探訪するワークショップ型の授業も実施する予定である。