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楚辞『天問』講読(1)

楚辞「天問」の精読と研究
『楚辞』は中国古代の歌謡として『詩経』と並称されるが、『詩経』とは全く異なる独自の個性を持つ。とりわけ「天問」は、神話や歴史についての疑問を延々と連ねる異色作である。伝統的には、作者とされる屈原の憂苦の表現として、多くの注釈が積み重ねられてきたが、近代に入って、神話学や古代史研究の立場からの分析もされている。
この授業では、「天問」の精読を通じて、中国古典の伝統的注釈の理念を理解するとともに、その技法に習熟し、中国古典解釈の基礎力錬成を目指す。あわせて、近代における神話・文学研究の成果を理解し、その特性と限界をも認識して、古典文学研究の視点を確立する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21202105
GHS-AS6A01L1
楚辞『天問』講読(1)
谷口 洋
S1 S2
火曜4限
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教室
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
前年度からの継続で行う。はじめに、今年度からのメンバーのために、『楚辞』の内容とその注釈史についてごく簡単な説明を行い、どういうテキストをどのように読んでゆくかについての大まかな指針を与える。 そのあとは、演習形式で受講生に分担してもらい、実際に作品を読んでゆく。これまで4年度にわたり、冒頭の天地創造や洪水神話に関する部分を読み、禹をはじめとする神話的人物の伝承に入ったところである。 問題の錯綜する作品を扱う授業であるから、試行錯誤的に進めることになるだろう。学部と共通で開講するが、院生には相応の役割を求めたい。
授業の方法
2回程度のガイダンスを兼ねた講義ののち、学生の調査・発表と討論に移行する。
成績評価方法
受講者が少なければ、演習における発表や討論への参加状況で評価するが、それでは十分な評価が難しいと判断される場合は、別にレポートを課すことがある。学期中の適当な時期に方針を定め、授業で伝達する。
教科書
当面必要なものはプリントして配るが、洪興祖『楚辞補注』と朱熹『楚辞集注』くらいはこの際購入してほしい。いずれも中国書専門の書店で手に入る。
参考書
游国恩『天問纂義』 星川清孝『楚辞』(明治書院「新釈漢文大系」) ほか授業で紹介する。
履修上の注意
特に事情がなければ、Aセメスターにも継続して履修することを望む。 関連する他分野の院生などで、中国語の学習が十分でない者が履修を希望する場合、まずは相談に来られたい。漢文訓読で対応できる部分が多いが、現代中国語の文献も扱うし、中国語音韻学の初歩的知識も絡んでくることがある。
その他
通常は駒場に勤務している。連絡先は授業で開示する。