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最終更新日:2024年4月1日

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近代政治史演習

近代政治史演習 (以下の情報は4月17日更新)
最終的には、日本近代史の博士論文を書き上げるために必要な問題意識や分析視角を身につけられるような演習をめざす。史料を精緻に読み、独創的な論点を構成する力と、先行研究を、説得力あるかたちで批判しうる力を育てたい。夏学期から冬学期を通じ、1.博士論文がベースとなった研究書を講読した上で、2.2014年9月に公開された「昭和天皇実録」を会読する。「昭和天皇実録」は、1901(明治34)年の昭和天皇の誕生から1989(昭和64)年の崩御までをカバーし、日本の政治・外交・社会を考察するのに適した素材であるといえ、多くの参加者にとって、同一の史料を読んでの論点構成、先行研究の乗り越え方の習得に適していると考える。報告担当者には、可能であれば、宮内公文書館、防衛省防衛研究所戦史部図書館、外交史料館、国立公文書館等の所蔵一次史料を用い、自身の問題関心に従い、テーマと関連した問題設定により、報告をおこなって貰う。参加者が進めている個別研究についての発表も、適宜おこなう。ただし、2020年春の新型コロナウィルスによる公文書館等の閉鎖に鑑み、インターネット上の史料の活用なども、もちろんのこと推奨したい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21201201
GHS-JS6B01L1
近代政治史演習
野島(加藤) 陽子
S1 S2 A1 A2
月曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
4
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
第1回 正式の開始は4月27日。しかし、その前週の4月20日に接続確認オリエンテーションを行う。他学部、他研究科などでゼミ参加希望者は、下記の当方のメールアドレスまで連絡してください。 最初の回では、演習の目的 参加者の自己紹介、参加者の進めている研究内容の概要紹介を行って貰う。 第2回 野島(加藤)による、前年度の演習の報告内容の回顧と展望 第3回 『東大日本史学研究室紀要』第24号(2020年5月刊行予定)掲載予定の「森本州平日記(十二)」1932(昭和7)年7月から9月の3ヶ月分を会読 このコピー原本化はデジタル化して参加者がアクセスできるようにします  全員がA4、1枚以内でコメント提出 第4回  博士論文がベースとなった研究書の序章を会読(初回に指定) 第5回 『史学雑誌』回顧と展望最新号 会読 全員がA4、1枚以内でコメント提出 第6回 『昭和天皇実録』1935(昭和10)年7月から9月分を会読 報告者は野島(加藤) 第7回~第20回 『昭和天皇実録』の会読 第21回~第26回 修論執筆者、卒論執筆者の構想、あるいは論文内容発表
授業の方法
1.文献・史料の輪読 2.参加者による個別報告、参加者による討議・講評
成績評価方法
授業への参加(報告・発表・発言など)の度合い
教科書
1、「昭和天皇実録」 今年度は、東京書籍版では『昭和天皇実録』第6巻から読む。1935(昭和10)年7月の実録から。参加者には、情報公開請求で得られたデジタルデータ版を提供する。 2、ガイダンス時、また適宜授業中に指示する  3、ゼミ幹事によるメーリングリスト、またその添付ファイルで参考資料の配付等を行う
参考書
西川誠『天皇の歴史 07 明治天皇の大日本帝国』(講談社、2011) 奥平康弘『「萬世一系」の研究』(岩波書店、2005) 永井和『青年君主昭和天皇と元老西園寺』(京都大学学術出版会、2003) 山田朗『昭和天皇の戦争』(岩波書店、2017) 加藤陽子『天皇の歴史 08 昭和天皇と戦争の世紀』(講談社学術文庫、2018) 小林宏・島善高編『日本立法資料全集 16 明治皇室典範(上)』(信山社、1996) 同『日本立法資料全集 17 明治皇室典範』(下)』(信山社、1997) 芦部信喜・高見勝利編『日本立法資料全集 1 皇室典範』(信山社、1990) 等
履修上の注意
1.4月20日の接続実験の後、4月27日の初回の授業で演習の概要説明をおこなう。 Zoomによる配信となるので、参加希望者は下記のメールアドレスに20日以前に連絡して頂きたい。 2.近代の崩し字の読解に慣れない参加者は、日本史学研究室の近代の院生主催による文書の会へ参加し、適宜、技能を身につけておいていただきたい。また、経済学研究科特任教授富善一敏先生の記録史料学などを履修し、文書解読能力の向上を図って欲しい。 3、図書館、史料館、研究室が閉鎖されるなか、不安が募る日々を送られることと思われるが、時間がある時に、「昭和天皇実録」1935年7月から読み進め、出典に記された文献なども合わせて読み進めていって欲しい。