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最終更新日:2024年4月22日
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「人格」概念の倫理思想史
「人格」概念の倫理思想史
「人格」の概念は、私たちの社会生活の倫理の基盤をなしている。たとえば、自他の「人格を尊重すること」は、現代社会の基本的なルールであり、誰かの「人格を傷つけること」は、厳しく倫理的に非難されるふるまいである。
「人格」という日本語は、英語のpersonやドイツ語のPersonの訳語であり、これらの西洋の言葉は、もともとは「仮面」を意味したラテン語のpersonaに由来する。そしてこれらの言葉は、西洋の倫理思想史のなかで、曲折した長い議論の歴史を背後に持っている。
この講義では、そうした「人格」をめぐる思想史のなかから、5つの重要な問題場面を取り出し、その議論の大枠を概観する。そのことで、私たちの倫理意識にとって馴染み深い「人格」という概念に、倫理思想史の観点からあらためて光を当てることをこころみる。
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