大学院
HOME 大学院 「よい死」についての領域横断的研究:哲学、終末期ケア、精神分析
過去(2020年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月22日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

「よい死」についての領域横断的研究:哲学、終末期ケア、精神分析

延命治療を第一とする医療現場の現状を見直し「死生の真実」に向き合うことを目的とする死生学は「よい死」について一定の価値判断を前提にしている。そこでは「伝統的な死生観」への立ち返りや「スピリチュアル」なものの再発見などが論じられるが、そうした議論は特定の超越的な価値観の押し付けの危険と表裏をなしている。近代社会においてブラインドされてきた「死」に向き合うためにも、「よい死」を普遍的な場に開いて理論的な検討を行うことが重要である。
 この授業では「死」に関する精神分析をはじめとする様々な哲学的な議論を参照しつつ、その「普遍的な議論の場」を開くことを目標とする。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21200606
GHS-GC6E01L1
「よい死」についての領域横断的研究:哲学、終末期ケア、精神分析
荒谷 大輔
S1 S2
火曜2限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
授業は、以下のようなかたちで展開する予定である。 ・死生学における「よい死」の問題を概観する ・ラカンの精神分析の哲学的な可能性について概観する ・精神分析におけるタナトスの概念の可能性を検討する ・死生学の文脈に精神分析の議論を接続する ・哲学が歴史的に問題にしてきた「よい死」について、あらためて考える
授業の方法
基本的には、講義形式で教員が持ってきた材料を提示する。 可能であればそれについて講義参加者の間で議論が展開できることが望ましい。
成績評価方法
平常点とレポートによる(3:7)。平常点は議論へのコミットメントの度合いで評価する(相対評価)。
教科書
荒谷大輔『ラカンの哲学』(講談社、2018)必ずしも教科書を購入する必要はありませんが、講義全体像をイメージしやすくなると思います。
参考書
授業内で適宜指示する
履修上の注意
特になし