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最終更新日:2024年4月22日
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地域研究としての文化遺産国際協力
この講義では、ユネスコ世界遺産に登録されている文化遺産に焦点を当て、それをめぐる国際協力の歴史的展開をたどりながら、現代社会における文化遺産の多様な価値を、特に地域社会の視点から描き出します。
20世紀末、世界文化遺産の新たな普遍的価値として「景観」という概念が加わりました。アンコール遺跡(カンボジア)の世界遺産登録が契機であるとされます。「文化遺産保護」と「景観保護」の二大規範に規定され続けるアンコール遺跡地域における、地域住民の暮らし・信仰・生存戦略を考えます。
文化遺産とそれをめぐる国際協力をグローバル・イシューと位置付ける一方で、文化遺産を包摂するそれぞれの地域(ローカル)の経験や知恵を描き出すことの重要性に気づく、これが授業の目標でもあります。
1.世界遺産条約の成立背景と経過を理解する
2.文化遺産保護をめぐる国際協力の規範に対する批判的な見方を養う
3.地域社会の視点に立脚して、実際の国際協力事業を再検証できるようになる
4.自らのテーマに基づき、地域と文化遺産に関連するプレゼンテーションを実施、小論文にまとめる
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