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最終更新日:2024年4月22日

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地域研究としての文化遺産国際協力

この講義では、ユネスコ世界遺産に登録されている文化遺産に焦点を当て、それをめぐる国際協力の歴史的展開をたどりながら、現代社会における文化遺産の多様な価値を、特に地域社会の視点から描き出します。 20世紀末、世界文化遺産の新たな普遍的価値として「景観」という概念が加わりました。アンコール遺跡(カンボジア)の世界遺産登録が契機であるとされます。「文化遺産保護」と「景観保護」の二大規範に規定され続けるアンコール遺跡地域における、地域住民の暮らし・信仰・生存戦略を考えます。 文化遺産とそれをめぐる国際協力をグローバル・イシューと位置付ける一方で、文化遺産を包摂するそれぞれの地域(ローカル)の経験や知恵を描き出すことの重要性に気づく、これが授業の目標でもあります。
1.世界遺産条約の成立背景と経過を理解する
2.文化遺産保護をめぐる国際協力の規範に対する批判的な見方を養う
3.地域社会の視点に立脚して、実際の国際協力事業を再検証できるようになる
4.自らのテーマに基づき、地域と文化遺産に関連するプレゼンテーションを実施、小論文にまとめる
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21195105
GHS-CR6B01L1
地域研究としての文化遺産国際協力
丸井 雅子
A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
2020年1月 第1回 1/27 2限 オリエンテーション、序論(地域研究の枠組み) 第2回 1/27 3限 世界遺産条約の成立と経過 第3回 1/27 4限 世界遺産条約への期待:東南アジアへの導入 第4回 1/28 2限 カンボジア近現代史とアンコール遺跡①:植民地下の文化遺産政策 第5回 1/28 3限 カンボジア近現代史とアンコール遺跡②:内戦と復興の過程で 第6回 1/28 4限 カンボジア近現代史とアンコール遺跡③:世界遺産登録と日本政府 第7回 1/29 2限 アンコール遺跡の現代史:史資料とライフ・ヒストリーの聞き取りから 第8回 1/29 3限 経験と知の共有の実践「対話の会」 第9回 1/29 4限 国際協力の変容(アンコール遺跡の25年) 第10回 1/31 2限 受講生による発表① 第11回 1/31 3限 受講生による発表② 第12回 1/31 4限 受講生による発表③ 第13回 1/31 5限 総括:文化遺産保護の規範を再考する
授業の方法
授業時間:全13回授業の前半は講義が中心です。後半は、受講生による個人発表の時間を適宜盛り込みます。 予習:授業に必要な基礎知識、理論的枠組み等は、関連資料(動画等)に基づき受講生が予習する必要があります。関連資料は、後日担当教員が紹介します。 授業時間外:個人発表の準備、最終課題の執筆 補足:1月30日(木)、希望者と都内博物館にてアンコール時代の彫像等を鑑賞する予定です。
成績評価方法
授業参加と貢献40%(出席、プレゼンテーション等) 最終課題60%(6,000字程度の小論文を提出)
教科書
特になし(重要な資料は、その都度配布する)。 予習に必要な資料(動画等)は、後日担当教員が紹介する。
参考書
事前に目を通しておくことが望ましい。 ①石澤良昭、丸井雅子編著2010『グローバル/ローカル:文化遺産』 (地域立脚型グローバル・スタディーズ叢書, 6) ②丸井雅子2014「世界の中の日本人考古学者 : 東南アジアのフィールドから (考古学研究会第60回総会研究集会報告(下))」『考古学研究』 以上2点含め、担当教員の業績等詳細はresearchmapを参照してください。 https://researchmap.jp/read0134111 ③東南アジア学会編2009『東南アジア史研究の展開』山川出版社
履修上の注意
特になし
その他
参考資料は英語も使用します。