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最終更新日:2024年3月15日

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サステイナビリティと人文知

サステイナビリティと人文知——持続と終焉の間で
 自然環境問題、災害(原発災害など人災を含む)などの大きな危機に直面しながら、現代社会はそのあり方を常に問われている。サステイナビリティ(持続可能性)は、第一には自然環境を不可逆的に破壊せずに自然資源や産物を使用することを意味する。自然破壊は、自然環境なしで生きていくことができない人間自身の自己破壊につながる。そのため、自然環境の持続可能性と経済開発の持続可能性は不可分の関係にある。だが、両者は両立できるのか。これまでの人間の生き方そのものを根底から変えなければ、これからの危機を乗り越えることはできないのではないか。もし経済開発の持続可能性にこだわるなら、結局は自然破壊を止められないのではないか。こうした難問は、科学技術と政治経済の問題だから人文知は関係ないと思われがちである。だが、人間の生き方が問われているのに、人間の知的反省の営みに関わる人文知が全く無関係でいられるはずがない。
 この多分野交流演習では、普段は専門的な研究を進めている学生・院生が、文理を超えた様々な分野に属する教員とともに、人類の巨大な難問と学問的な知識とをどのように関係づけるかをともに探求することを目標とする。この多分野交流演習への参加を通して、自分の専門的な研究を他の分野の研究者にどう伝えるか、また共同で生産的な議論をおこなうためには何が必要なのかを、実践的に身につけることが期待される。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21190002
GHS-XX6A02S1
サステイナビリティと人文知
堀江 宗正
S1 S2 A1 A2
火曜5限、火曜6限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
以下は教員のレクチャーで用意してあるものである。スケジュールや順番は実際の授業で確認すること。 堀江宗正 ガイダンス 破局との付き合い方 味埜俊 サステイナビリティ学とフレーミング 小島毅 sustainされつづけてきた天皇制 小貫元治 持続可能な開発・サステイナビリティ学・SDGs 国際的な動向 中村雄佑 リテラシーとサステイナビリティ 三浦俊彦 「芸術」の終焉と「芸術学」の終焉 清水亮 被災者の自立と復興 復興グッズの事例から 鈴木淳 戦前日本の科学技術政策はサステイナブルだったか 田野井慶太朗 福島第一原発事故と食のサステナビリティ 納富信留 サステイナビリティ理念の哲学的検討
授業の方法
教員からのレクチャーと議論への参加が授業の基本である。学生・院生は常に(急に)発言を求められ、参加者の人数によっては発表も割り当てられる。
成績評価方法
授業への参加度と最終レポートによる
教科書
授業の時に配布する
参考書
授業の時に提示する
履修上の注意
変則的なスケジュール、時間となることが予想されるので、4月9日のガイダンスには必ず参加すること。単位を要さない参加も歓迎する。