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最終更新日:2024年4月1日

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医薬品・医療ビジネス

医薬品・医療ビジネス
 本講義では、まず、総論として、医薬品・医療産業の全体像、および、その現状と課題について概説する。各論では、医薬品・医療産業のマネジメントに必要な基礎知識を解説する。さらに、医薬品・医療産業の特殊性を踏まえ、行政政策、企業経営について議論する。
 これらの講義から、科学、経営、知財など、多様な知識が必要となる医薬品・医療産業の構造と特徴を多面的に理解し、学産官各界から産業を牽引するリーダーを目指すべく必須のスキルセット・マインドセットの基礎を理解する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
1012253
FPH-SH2502L1
医薬品・医療ビジネス
船津 高志
S1
水曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
開講所属
薬学部
授業計画
以下のテーマに関する講義を行う(予定、詳細は初回講義にて説明) 1)イントロダクション、製薬産業概論(総論) 医薬・医療産業の全体像を俯瞰し、他産業や海外との比較を通して日本の産業が置かれている状況を考察し、課題と今後の方向性を議論する。製薬企業の実態を鑑みながら、生き残りに向けた課題と今後に向けた取り組みを議論する。 2)政府の医薬品産業政策 医薬品産業は国民の生命と健康に直結するため、政策的な育成が必要になる。 世界有数の創薬国である我が国の創薬力を維持・強化し、医薬品を安定的に供給することで我が国の医療の維持・向上と経済発展を両立させる医薬品産業政策を概観する。 3)オープンイノベーションとバイオクラスター 医療産業で進むオープンイノベーション化とバイオクラスター形成について、世界の状況を概観し、例を挙げて詳説する。 4)アントレプレナー人材育成 医薬・医療産業にイノベーションをもたらすのはどのようなマインドとスキルのセットを持つ人材であるのか、そのような人材を育成する方法論はいかなるものかを詳説する。 5)医薬品創出における創薬ベンチャーの役割と戦略 医療産業にイノベーションをもたらす源泉としてますます重要度を増すベンチャーの役割と戦略について、創薬ベンチャーの実例を紹介し、課題と展望について議論する。 6)ベンチャーキャピタル業界、株価形成、株式市場 独特の収益構造を持つ医薬・医療産業においてベンチャーはどのようにビジネスを成立させているのか、またベンチャーキャピタルがイノベーションに果たす役割は何か。医療産業を資金調達の面から概説する。 7)働き方改革とライフスタイルの再定義 「狭い意味での治療に限定せず、患者を中心に据え、患者のライフサイクルに生涯寄り添う考え方に立った研究・ 開発、解決策の提供などが求められている」(厚労省医薬品産業ビジョン2021より)新時代におけるライフスタイルの新デザインを共に考える。
授業の方法
講義(SGDを含む) 実施に際しては、各分野の専門家を招聘し、オムニバス形式にて講義を行う。
成績評価方法
レポート(70%)、発言等授業への積極的な参加姿勢(30%)
教科書
講師の作成した資料を当日配布する。資料配布せず投影・板書の場合もある。
参考書
医療産業イノベーション講義集(https://www.miii.or.jp/*****)
履修上の注意
グループディスカッションを行う場合は講義の冒頭に解説を行うので、遅刻のないように受講してください。
その他
○本授業科目と関連する科目名 等 後期課程: 医薬経済学、医薬品評価科学 ○薬学教育モデル・コアカリキュラムとの関連 等 A(5)自己研鑽と次世代を担う人材の育成、B(1)人と社会に関わる薬剤師、B(2) 薬剤師と医薬品等に係る法規範、B(3) 社会保障制度と医療経済、E2(9) 要指導医薬品・一般用医薬品とセルフメディケーション、F(5)地域の保健・医療・福祉への参画 ○東大独自の薬学専門教育に相当する内容(コア・カリキュラム以外の特記事項) 社会動向を踏まえて、医薬・医療産業における最新のトピックを紹介する。 ○オフィスアワー 設定しない。事前にメール等で連絡すること。
実務経験と授業科目の関連性
企業経営者等を非常勤講師として迎え、実務経験を活かして医薬品・医療産業の構造と特徴を多面的に講義する。