以下のテーマに関する講義を行う(予定、詳細は初回講義にて説明)
1)イントロダクション、製薬産業概論(総論)
医薬・医療産業の全体像を俯瞰し、他産業や海外との比較を通して日本の産業が置かれている状況を考察し、課題と今後の方向性を議論する。製薬企業の実態を鑑みながら、生き残りに向けた課題と今後に向けた取り組みを議論する。
2)政府の医薬品産業政策
医薬品産業は国民の生命と健康に直結するため、政策的な育成が必要になる。
世界有数の創薬国である我が国の創薬力を維持・強化し、医薬品を安定的に供給することで我が国の医療の維持・向上と経済発展を両立させる医薬品産業政策を概観する。
3)オープンイノベーションとバイオクラスター
医療産業で進むオープンイノベーション化とバイオクラスター形成について、世界の状況を概観し、例を挙げて詳説する。
4)アントレプレナー人材育成
医薬・医療産業にイノベーションをもたらすのはどのようなマインドとスキルのセットを持つ人材であるのか、そのような人材を育成する方法論はいかなるものかを詳説する。
5)医薬品創出における創薬ベンチャーの役割と戦略
医療産業にイノベーションをもたらす源泉としてますます重要度を増すベンチャーの役割と戦略について、創薬ベンチャーの実例を紹介し、課題と展望について議論する。
6)ベンチャーキャピタル業界、株価形成、株式市場
独特の収益構造を持つ医薬・医療産業においてベンチャーはどのようにビジネスを成立させているのか、またベンチャーキャピタルがイノベーションに果たす役割は何か。医療産業を資金調達の面から概説する。
7)働き方改革とライフスタイルの再定義
「狭い意味での治療に限定せず、患者を中心に据え、患者のライフサイクルに生涯寄り添う考え方に立った研究・ 開発、解決策の提供などが求められている」(厚労省医薬品産業ビジョン2021より)新時代におけるライフスタイルの新デザインを共に考える。