学部後期課程
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最終更新日:2025年4月21日

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薬理学I

薬理学Ⅰ
本講義では、まず、薬の作用の基本的な概念(用量作用関係、作動薬と拮抗薬、受容体の性質と役割)を解説し、自律神経系作用薬および循環系作用薬について、疾患の病態、薬理作用、臨床適用および副作用などを解説する。
これらの講義から、薬物の用量と作用の関係、アゴニストとアンタゴニスト、薬物の作用するしくみ、代表的な薬物受容体と生理反応、薬物の作用発現に関連する代表的な細胞内情報伝達系、薬効に個人差が生じる要因、薬物の主作用と副作用(有害作用)、副作用と有害事象の違い、交感および副交感神経系、知覚神経、運動神経に作用する代表的な薬物(抗不整脈薬、心不全治療薬、虚血性心疾患治療薬、高血圧症治療薬、利尿薬)を理解する。さらに、代表的な心臓および血管系における疾患(不整脈、心不全、高血圧症、虚血性心疾患)の病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の注意について説明できるようになる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
1011129
FPH-SH2402L1
薬理学I
池谷 裕二
A2
水曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
薬学部
授業計画
第1講 薬の作用 第2講 自律神経系に作用する薬 第3講 体性神経系に作用する薬・筋の疾患の薬,病態,治療 第4講 抗炎症薬 第5講 免疫・炎症・アレルギー疾患の薬,病態,治療① 第6講 免疫・炎症・アレルギー疾患の薬,病態,治療② 第7講 骨・関節・カルシウム代謝疾患の薬,病態,治療
授業の方法
/Teaching Methods講義
成績評価方法
定期試験(100%)
教科書
プリント教材を適宜配布
参考書
/ReferenceNEW薬理学(南山堂)
履修上の注意
薬理学という学問の性質上暗記すべき事項は少なくないが、生理学や解剖学、有機化学、生薬学などの幅広い視野から、薬理作用、臨床適用、化学構造式を理解しながら学習することを期待する。とりわけ、構造活性相関と用量作用曲線は薬理学の重要なキーワードである。
その他
〇本授業科目と関連する科目名 等 前期課程: 生物薬学概論:ケミカルバイオロジーII 後期課程: 薬理学Ⅱ、薬学概論、機能形態学、薬学実習 V 〇薬学教育モデル・コアカリキュラムとの関連 等 ※C4(2)生体反応の化学による理解 ※C4(3)医薬品の化学構造と性質、作用 ※C6(3)生命活動を担うタンパク質 ※C6(4)生命情報を担う遺伝子 ※C6(5)生体エネルギーと生命活動を支える代謝系 ※C6(6)細胞間コミュニケーションと細胞内情報伝達 ※C7(1)人体の成り立ち ※E1(1)薬の作用 ※E1(3)薬物治療の位置づけ ※E2(1)神経系の疾患と薬 ※E2(2)免疫・炎症・アレルギーおよび骨・間接の疾患と薬 ※E2(3)循環器系・血液系・造血器系・泌尿器系・生殖器系の疾患と薬 ※E2(4)呼吸器系・消化器系の疾患と薬 ※E2(5)代謝系・内分泌系の疾患と薬 ※E2(6)感覚器・皮膚の疾患と薬 ※E2(7)病原微生物(感染症)・悪性新生物(がん)と薬 〇東大独自の薬学専門教育に相当する内容(コア・カリキュラム以外の特記事項) 現在では使用されていない薬でも歴史的経緯から、医薬品開発の流れも説明する。薬の作用に関する最新のトピックスおよび作用仮説については、オリジナル論文等を含めて紹介する。医薬関連の最新ニュースも(ほぼ毎講義)プリントにして配布する。 〇オフィスアワー 設定しない。事前にメール等で連絡すること。