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最終更新日:2025年4月21日

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物理化学III

物理化学Ⅲ/Physical Chemistry III
生体物質構造の基礎として,タンパク質の構成成分である両性イオンとしてのアミノ酸の性質、タンパク質の構造階層性(一次構造、二次構造,三次構造,四次構造)、様々な分子間相互作用、化学反応速度論を学ぶ。さらにこれらの要素が複雑に絡み合ったタンパク質に焦点を当て、アロステリックタンパク質としてのヘモグロビンや酵素を統合的に理解する。
これらの基本的知識は生体分子の機能,医薬品の作用,タンパク質と核酸の働きを理解するために必要なものである。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
1011115
FPH-SH2302L1
物理化学III
清水 敏之
A2
火曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
薬学部
授業計画
アミノ酸,タンパク質の三次元構造と性質,分子間相互作用、化学反応速度論とアロステリック蛋白質による協同性、酵素反応を学ぶ。 (1)アミノ酸:アミノ酸の種類、両性イオンとしての性質、等電点、ヘンダソーン・ハッセルバルヒ式 (2)蛋白質の構造階層性:一次構造から四次構造、ポリペプチド主鎖のコンフォメーション、ラマチャンドランプロット (3)分子間相互作用I:双極子モーメント、静電的相互作用、ファンデルワールス力 (4)分子間相互作用II:水素結合、疎水結合 (5)化学反応速度論:アレニウス式、衝突理論、遷移状態理論 (6)アロステリックタンパク質:ヘモグロビン、ヒルプロット、ヒル係数、酸素解離曲線 (7)酵素:鍵と鍵穴モデル、誘導適合モデル、ミカエリスメンテン式、セリンプロテアーゼ
授業の方法
講義
成績評価方法
定期試験(90%)及び授業態度(10%)
教科書
プリント教材を配布
参考書
生命薬学テキストシリーズ 物理化学 上、下 共立出版
履修上の注意
特になし
その他
○本授業科目と関連する科目名 等 前期課程: 総合科目「薬学研究の最前線 I, II」,生命科学 (理 I, II) 後期課程: 物理化学 I および II,構造分子薬学,生物物理学,薬学実習 III ○薬学教育モデル・コアカリキュラムとの関連 等 ※C-1-1 化学結合と化学物質・生体高分子間相互作用 ※C-1-3 エネルギ-と熱力学 ※C-1-4 反応速度 ※C-2-2 溶液の化学平衡と容量分析法 ※C-6-4 生命活動を担うタンパク質 ○東大独自の薬学専門教育に相当する内容(コア・カリキュラム以外の特記事項) タンパク質を構成するアミノ酸からタンパク質の立体構造までを物理化学的に理解する。さらに,理解を十分深めるため,授業では演習問題を課している。 ○オフィスアワー 設定しない、事前にメール等で連絡すること。