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最終更新日:2026年10月16日
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教育と真理
教育と真理
本演習の主題として「教育と真理」を設定した背景のひとつには、「ポストトゥルース」と呼ばれる状況がある。2016年にオクスフォード大学出版の「今年の一語」に選出された「ポストトゥルース」は、真理なるものに対する人々の態度変化を言い表したものである。もはや人々は真偽を確定するための地道な検証プロセスをうっとうしく思い、「本当っぽくきこえるもの(truthiness)」にこそ飛びつく。こうした状況が歴史的には真理の教授を使命として成立した近代公教育の根幹を揺るがしかねないことは想像に難くないはずだ。
あるいはこうもいえよう。今日の教育をめぐる言説では、知識・技能やコンピテンシーなどが語られることはあっても、「真理」が語られることはほとんどない。これは、真理の教授が自明の前提となったからなのか、それとももはや真理の教授など人々はもはや気にかけなくなったからなのか。もし後者だとしたら、かのポストトゥルース現象は以前から静かに進行していた地殻変動をすくいとるための言葉だということになるだろう。
以上の関心と見立てのもと、本演習では、①教育と真理の関係を思想史的観点から検討しつつ、②いま言われている「ポストトゥルース」なる現象の内実をより明確に把握することを目指したい。
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