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最終更新日:2025年4月1日

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絵画と造形のアート表現演習

臨床美術を用いたアート表現とアートコミュニケーション演習 Art Expression and Art Communication Exercise with Clinical Art
【目標】
臨床美術※(クリニカルアート)の手法で絵画・造形の作品制作の楽しさを体験することで、自らの感性と表現する力を再発見し、創造性と自己表現力を高めることを目的としています。
また、他者とアートを介在してコミュニケーションをしたり、他者の作品を見ることで自分とは違う感性に触れ、他者理解を深めることも目的としています。

※臨床美術は作品制作を通じて、絵の得手不得手に関係なく誰でも表現活動ができるアートメソッドです。医療・教育・福祉・企業など様々な機関で取り入れられています。

[Objective.]
The purpose of this program is to rediscover one's own sensitivity and ability to express oneself and to enhance creativity and self-expression through experiencing the joy of creating paintings and sculptures using clinical art* (clinical art) methods.
It also aims to deepen understanding of others by communicating with others through art and by experiencing sensitivities different from one's own through looking at other people's artwork.

*Clinical art is an art method that allows anyone to engage in expressive activities through the creation of artwork, regardless of whether they are good or bad at drawing. It has been adopted by various organizations in the medical, educational, welfare, and corporate sectors.

【概要】
オイルパステルを中心に、墨・アクリル絵の具・粘土など様々な画材を用いて、具象・抽象の絵画や造形の表現演習を行います。またギャラリートークやロールプレイングなどでアートを通したコミュニケーションの演習を行います。
[Summary]
In the class, students will practice figurative and abstract painting and modeling expression using a variety of painting materials, mainly oil pastels, but also sumi ink, acrylic paint, mediums, and clay. Students will also practice communication through art by giving gallery talks and role-playing.
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
09259921
FED-IE3602P1
絵画と造形のアート表現演習
髙橋 文子
A1 A2
水曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
開講所属
教育学部
授業計画
コミュニケーションを通じてプロセスを楽しみながらアート表現をしていきます。 授業の様子をみながらカリキュラムを変更することもあります。 1回目 「ガイダンス 画面に触発されるミニ抽象画制作」感覚をほぐす 2回目 「リンゴの量感画制作」五感を使いモチーフに向き合う 3回目 「五感のアナログ画制作」五感で感じたことを抽象表現する 5回目 「ギャラリートーク・対話型鑑賞」鑑賞を通して観察・発見を促す 4回目 「感性地図を通じたコミュニケーション」 5回目 「2人で描くアナログ画制作」共同制作・アートコミュニケ―ション 6回目 「色彩感覚演習」自然物の色を発見して色を作る 7回目 「色彩と空間のコンポジション制作」平面を立体へと展開する 8回目 「数字の形とアナログ造形表現制作」数字を形(フォルム)として捉えて構成する 9回目 「フロッタージュコラージュ制作」 身の回りの物をフロッタージュし、その素材を使って     構成する  10回目  デジタル文化財ミュージアム小石川クロス見学 11回目 「動きのある空間造形」異素材を使って 空間を意識する 12回目 「量感画制作」野菜を量感画の手法を用いて描く 13回目 「量感画ロールプレイング」伝える側の視点になってアートセッションをしてみる
授業の方法
作品演習が授業の中心となりまして、個人で制作するものと、共同で制作するものがあります。また、感じたことの言語化、グループディスカッション、対話も行っていきます。 授業後半では、ミュージアム見学を計画しています。
成績評価方法
制作演習中心の授業ですので、出席を重視します。 授業への前向きな取り組み・自分なりの創意工夫(70%)、レポート(30%)を総合的に評価します。
教科書
特にありません。 必要に応じてプリントを配布します。
参考書
「臨床美術―認知症治療としてのアートセラピー」金子健二編 日本地域社会研究所刊 「臨床美術―認知症医療と芸術のコラボレーション」宇野正威、TOPPAN芸造研(旧:芸術造形研究所)編 金剛出版発行
履修上の注意
作品制作を行いますので、汚れてもよい服装で参加してください。 授業では毎回下記2点を使用しますので各自購入の上持参してください。 ・脳いきいき画材オイルパステル  990円(https://www.zoukei.co.jp/*****)                   東大生協本郷書籍部で購入してください。 ・クロッキー帳(A4かB4) 既に持っているものを持参しても大丈夫です。
その他
絵の得意不得意に関係なく、どなたでも表現できる時間です。苦手意識のある方こそこの機会にアート表現を通して自分の感覚を向き合うことをお勧めします。 人は誰でも表現者です。アート表現は、普段使わない感覚を活性化することができます。自分自身の感覚と向き合い自分を再発見する機会にもなります。
実務経験と授業科目の関連性
臨床美術士としての実務経験があり、銅版画家として活動している講師が、 実務経験を活かして授業を行います。講師は、美術大学などでも臨床美術の授業を担当しています。