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最終更新日:2025年4月1日

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書と字と手と目(書字とデザイン)

「書と字と手と目(書字とデザイン)」では、わたしたちが使っている「文字」のかたちについて実際に体験し、あたらめて考える実習授業です。
わたしたちがふだん使っている「書体」や「フォント」などさまざまなデザインの「文字」。これらはもともと手で書かれることによってかたちが成立しました。

この授業では実際に筆を持ち、書くことで、文字(漢字・ひらがな)のかたちはどうできあがっているかを体験し、文字のなりたちと歴史による変遷をふまえ、各要素の構成とそこに秘められた身体性を理解します。また同時に文字を見る目、書を見る目を養います。

さらにはそれらをふまえて、これから文字はどうなっていくか、またこの「文字」がことばやコミュニケーションとともに今後どのようになっていくのかを想像し、あたらしい文字のありかたを模索します。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
09259918
FED-IE3602P1
書と字と手と目(書字とデザイン)
塚田 哲也
S1 S2
木曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
開講所属
教育学部
授業計画
前半では筆の持ち方からはじめ、文字の基本形(スタンダード)となる楷書『雁塔聖教序』を手本として、文字を成り立たせるための基本的な筆の運び方・構成の原則を学び、文字はどのような姿をしているかを把握します。同時に書の歴史についても学び、そのかたちの変遷を筆づかいとともに体験します。また、漢字をもとにうまれた日本独自の文字である「ひらがな」についてもそのかたちを学びます。
授業の方法
授業では、実際に墨を磨り筆を用いて半紙に課題となる楷書・ひらがなを書いていきます。 序盤では基本的な筆の扱い方から点画の書き方を学び、授業を追うごとに文字のブロックごとの構成などを学んでいきます。
成績評価方法
出席(50%)と授業への取り組み(25%)、および提出物やその内容(25%)を総合的に評価します。
教科書
『石川九楊の書道入門 石川メソッドで30日基本完全マスター』石川九楊・著(芸術新聞社)定価 : 2,400円+税
参考書
適宜授業内で紹介をします
履修上の注意
筆・墨を扱うので汚れてもよい服装で参加してください。 希望受講人数が多い場合は抽選にて履修者を決定します(20名程度)。 書字の道具(硯・墨・下敷・文鎮・半紙)についてはこちらで準備をします。自分の愛用のものがあれば持参してください。 初回に説明をしますが、筆についてはこちらで準備をするものが古い場合があります。各自あらたにご用意いただくのが望ましいです。種類は「兼毫筆」太さは「4号」を推奨します。
その他
専門的技術は不要です。
実務経験と授業科目の関連性
講師は、書家・石川九楊のもとで書を学び、書作品の制作や東アジアの文字についての各活動をおこなう一般財団法人文字文明研究所の理事兼主席研究員です。また大日本タイポ組合の一員として主に文字をあつかうグラフィックデザイナーでもあります。文字のかたちとことばの関係や視覚表現について実務経験を有する教員がその経験を活かし担当する授業科目です。