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最終更新日:2025年4月21日

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家族と親密な関係の社会学

家族と親密な関係性の社会学/The sociology of families and intimate relationships
「家族」は、私たちにとって身近で普遍的な存在のように思われやすいが、実は時代や社会のあり方によって大きく変わる。近年では少子化や未婚化など、家族に関する状況の変化が注目を集めているが、その背景にはグローバル化に伴う戦後日本の社会構造の変容が大きく関わっている。
 さらに近年の家族社会学では、「家族の多様化」が重要なトピックとなっており、国内外でその現状を捉えるための理論研究が活性化している。またフェミニズムやクィア理論など他分野の知見の導入も進んでおり、現代の家族社会学研究はこうした動向を知ることなしに理解することは難しい。
 受講生は講義を通じて、近現代日本の家族の変遷、また家族社会学の理論の概要を学び、現代の家族の諸問題について、歴史的背景と理論的枠組みを踏まえた考察ができるようになる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
09252405
FED-SS3204L1
家族と親密な関係の社会学
本多 真隆
A1 A2
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学部
授業計画
1 イントロダクション―家族と社会 2 「家族」とは何か―「近代家族」の成立 3 「家」と「家庭」―日本型近代家族の形成 4 戦後日本家族の形成と特徴―高度経済成長と家族 5 ポスト工業化社会の家族問題―平成期の社会構造の変化と家族 6 未婚化と少子化―昭和期家族モデルの機能不全 7 共働き社会の国際比較―女性の働き方の多様性 8 「結婚」を捉え直す―Intimacyをめぐる現状と理論 9 「扶け合い」を捉え直す―Careをめぐる現状と理論 10  「家族」を捉え直す―Familyの変換 11 家族研究学説史―家・ムラ理論、近代化論からマルクス主義まで 12 家族研究学説史―近代家族論、構築主義、個人化論からケア論まで 13 総合討論
授業の方法
基本的には講義をメインに構成される。受講者の状況に応じて、発表、ディスカッションの回を設ける場合もある。詳細は授業の初回に説明する。
成績評価方法
レポート試験(70%)と出席状況、リアクションペーパー(30%)。発表を課す場合はレポート試験に代替される。
教科書
開講時に適宜文献を配布、紹介する。
参考書
Deborah Chambers & Pablo Gracia , 2021, A Sociology of Family Life, Polity. 本多真隆, 2023, 『「家庭」の誕生』筑摩書房. 落合恵美子, 2019, 『21世紀家族へ [第4版]』有斐閣.
履修上の注意
初回の授業時に講義の進行について説明するので、参加出来ない場合は連絡すること。