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最終更新日:2025年4月21日

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文系と理系の歴史

学問分類と教育の思想・制度史
本授業では、西洋の教育思想・教育制度に関する基礎知識として、西洋の古代から近現代までの学問観の思想および制度の歴史を扱う。授業は主に次の二つの部分から構成される。まず、日本では「文系」「理系」、欧米では「二つの文化」といった表現で知られる二元論的な学問観の歴史的形成過程を検討し、そのような学問観が実際の教育制度や研究政策とどのような関わりを持つに至っているのかを確認する。その上で、「文系」「理系」に関連する思想、制度の言説を扱った歴史的史料を実際に閲覧し、読み解くことを通じて、歴史的検証・解釈手法の獲得を目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
09251305
FED-BT3102S1
文系と理系の歴史
隠岐 さや香
S1 S2
月曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学部
授業計画
暫定的に下記を定める。受講生と話し合って部分的に変える事もある。 1.「二つの文化」論と科学史および教育史——本授業の概要 2.古代の学問観と学問分類 3.中世ヨーロッパの大学組織 4.フランシス・ベーコンと『百科全書』 5.フランス革命期からナポレオン期の教育論と科学観——テクノサイエンスの制度化 6.近代大学の成立——カント、フィヒテ、リービッヒ 7.社会科学の方法論論争 8.新カント派の人文科学(人文学)論 9.東アジアと文系・理系 10.「二つの文化」論争——スノウとリーヴィス 11.ジェンダーと諸学 12.科学・技術イノベーション政策と大学改革
授業の方法
前半は講義形式で授業を行う。可能な限り授業に関する短いコメントを書く時間を設けてその内容を受けて次回授業へとつなげる。後半は発表報告やディスカッションが中心となる。
成績評価方法
平常点(40%)と期末レポート(60%)の総合的評価を行う。
教科書
特に指定しない。授業時に関連資料を配付する。
参考書
隠岐さや香『文系と理系はなぜ別れたか』星海社新書、2018年 ヴォルフ・レペニース『三つの文化 仏・英・独の比較文化学』松家次朗、森 良文、吉村 健一訳、法政大学出版局、2002年 ガイ・オルトラーノ『「二つの文化」論争 戦後英国の科学・文学・文化政策』みすず書房、2019年 前川一郎編『歴史学入門 だれにでもひらかれた14講』昭和堂、2023年 塚原東吾・綾部広則・藤垣裕子・柿原泰・多久和理実編『よくわかる現代科学技術史・STS』ミネルヴァ書房、2022年 その他、各回ごとに参考文献を提示する。
履修上の注意
受講にあたり、一般教養レベルの世界史の知識はあった方がいいですが、細かい知識は必要ありません。