学部後期課程
HOME 学部後期課程 書と字と手と目(書字とデザイン)
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月22日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

書と字と手と目(書字とデザイン)

「書と字と手と目(書字とデザイン)」では、わたしたちが使っている「文字」のかたちについて実際に体験し、あたらめて考える実習授業です。
わたしたちがふだん使っている「書体」や「フォント」などさまざまなデザインの「文字」。これらはもともと手で書かれることによってかたちが成立しました。

この授業の前半では実際に筆を持ち、書くことで、文字(漢字・ひらがな)のかたちはどうできあがっているかを体験し、文字のなりたち、構成と、そこに秘められた身体性を理解します。また同時に文字を見る目を養います。

後半ではそれをふまえ、これから文字はどうなっていくか、またこの「文字」がことばやコミュニケーションとともに今後どのようになっていくのかを想像し、あたらしい文字のありかたを模索します。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
09249922
FED-IE3602P1
書と字と手と目(書字とデザイン)
塚田 哲也
S1 S2
木曜2限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
開講所属
教育学部
授業計画
前半では筆の持ち方からはじめ、文字の基本形(スタンダード)となる楷書『雁塔聖教序』を手本として、文字を成り立たせるための基本的な筆の運び方・構成の原則を学び、文字はどのような姿をしているかを把握します。つづいて「ひらがな」についてもそのかたちを学びます。 後半ではそれをふまえ、これから文字はどうなっていくか、また文字を用いたコミュニケーションはどうなっていくか、あたらしい文字のありかたを模索します。
授業の方法
授業では、実際に墨を磨り筆を用いて半紙に課題となる楷書・ひらがなを書いていきます。 序盤では基本的な筆の扱い方から点画の書き方を学び、授業を追うごとに文字のブロックごとの構成などを学んでいきます。
成績評価方法
出席(50%)と授業への取り組み(25%)、および提出物やその内容(25%)を総合的に評価します。
教科書
『石川九楊の書道入門 石川メソッドで30日基本完全マスター』石川九楊・著(芸術新聞社)定価 : 2,400円+税
参考書
『もじかけえほん かな?』大日本タイポ組合・著(偕成社)定価:1,200円+税 ほか、適宜授業内で紹介をします
履修上の注意
筆・墨を扱うので汚れてもよい服装で参加してください。 希望受講人数が多い場合は抽選にて履修者を決定します(15名程度)。 書字の道具(硯・墨・下敷・文鎮・半紙)についてはこちらで準備をします。自分の愛用のものがあれば持参してください。 初回に説明をしますが、筆についてはこちらで準備をするものが古い場合があります。各自あらたにご用意いただくのが望ましいです。種類は「兼毫筆」太さは「4号」を推奨します。
その他
専門的技術は不要です。
実務経験と授業科目の関連性
講師は、大日本タイポ組合として主に文字をあつかうグラフィックデザイナーであり、また書家・石川九楊のもとで書を学び文字文明研究所の主席研究員でもあります。文字のかたちとことばの関係や視覚表現について実務経験を有する教員がその経験を活かし担当する授業科目です。