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最終更新日:2024年4月22日
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教育と社会
本講義では、「格差」というキーワードから、教育という現象が社会の中にあり、社会的に構築されるという見方を養うことを目的とする。特に近代学校教育は、国民国家の発展や労働者の育成など、「社会」が求めることで生まれ、その形も時代とともに変化してきた。学校教育はいびつで多様な「社会」の中に埋め込まれているがゆえに、機会均等や平等であるという期待とは異なり、様々な「格差」が現れ、「格差」を生み出す装置になってしまっている。
本講義では、こうした教育をめぐる「格差」について、特に今日問題となっているテーマを取り上げ、実際に格差を示すデータを見ながら教育への教育社会学的見方を養っていきたい。具体的には子どもの出身階層間、公立学校間、学校階層間、ジェンダー、エスニシティなど、格差を生み出す境界線・分断線への理解を深める。また、本講義が教職課程であることにかんがみ、こうした格差に対する教師の存在への理解を促す内容を各講義のテーマとしていく。社会の中に教育が現れることを知ることによって、例えば「問題児」といったレッテルを貼られ、自己責任化されていた子どもの「問題」が、実は大きな社会問題に埋め込まれた事がらであったことが分かるようになるだろう。
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