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最終更新日:2024年10月18日

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道徳と教育

「道徳と教育」をテーマに、道徳教育に関する近年の動向及び理論・歴史・実践についての知識・理解や、人間の道徳性についての近年の研究への知識・理解を得るとともに、アクティブ・ラーニング(主体的・対話的で深い学び)の視点から多様な道徳教育の授業を実践し、批評する能力を身につけ、現代の道徳と教育に関わる問題について(他の人々とコミュニケーションをとりながら)批判的に考える力を身につけることを目的とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
09241401
FED-BT3103L1
道徳と教育
片山 勝茂
S1 S2
木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学部
授業計画
1.オリエンテーション、道徳科の学習指導案の実例と作成のポイント 2.道徳の原義と本質、道徳と道徳を教えることへの疑い 3.日常生活における道徳、道徳教育の目的―道徳教育及び道徳科の目標としての道徳性 4.道徳教育の基本とよくある指導法の問題点、「考え合うことができる」発問 5.道徳授業の経験のふりかえり、オリジナルな道徳授業の作成―教材の開発と活用 6.道徳の「特別の教科」化と「考え、議論する道徳」①学習指導要領改訂の経緯と道徳科の主な内容 7.道徳の「特別の教科」化と「考え、議論する道徳」②指導計画の作成と道徳科の評価 8.いじめについて―いじめの定義の変遷とその背景、いじめの理解 9.いじめの未然防止、ケアの共同体としての学校 10.道徳(性)はいかにして変化するのか、情報モラル 11.戦前のモラルと道徳教育の歴史①戦前・戦後20年のモラル、修身科、教育ニ関スル勅語 12.戦前のモラルと道徳教育の歴史①国定修身教科書、国民学校と太平洋戦争下の教育 13.モラルジレンマ授業と道徳的判断の理由づけの発達(模擬授業の実施) 14.問題解決型の道徳授業、モラルスキルを育成する道徳授業(模擬授業の実施) 15.エンカウンターと価値の明確化による道徳教育(模擬授業の実施)、まとめと解説 
授業の方法
講義による。ただし、(新型コロナウイルスの感染状況によるが)できる限りワークショップ形式を取り入れ、(アイスブレイクなどを活用した)参加体験型学習を体験してもらう予定である。また、模擬授業を実施し、相互批評を行うことも予定している。
成績評価方法
試験は行わない。毎回の授業で提出するワークシート、期末レポート及び授業中の発表を合わせて総合的に評価する。期末レポートは二つをまとめた形での提出を求める予定である。一つは授業で扱った事柄をテーマに2,000字程度で論じたものとする。もう一つは、道徳の学習指導案を提出してもらう予定である。
教科書
文部科学省(2018)『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科 道徳編』 教育出版(文部科学省のウェブサイトからダウンロード可能)。
参考書
荒木紀幸編(2017)『考える道徳を創る 中学校 新モラルジレンマ教材と授業展開』 明治図書。 尾高正浩(2006)『「価値の明確化」の授業実践』 明治図書。 柏木智子(2020)『子どもの貧困と「ケアする学校」づくり―カリキュラム・学習環境・地域との連携から考える』明石書店。 永田繁雄編(2017)『「道徳科」評価の考え方・進め方』 教育開発研究所。 中戸義雄・岡部美香編著(2005)『道徳教育の可能性―その理論と実践』 ナカニシヤ出版。 ジョナサン・ハイト(2014)『社会はなぜ左と右にわかれるのか―対立を超えるための道徳心理学』 紀伊国屋書店。 林泰成編(2011)『中学校 道徳授業で仲間づくり・クラスづくり モラルスキルトレーニングプログラム』 明治図書。 ポール・ブルーム(2015)『ジャスト・ベイビー―赤ちゃんが教えてくれる善悪の起源』 NTT出版。 桃崎剛寿(2008)『「中学生を変えた」奇跡の道徳授業づくり』 日本標準。 桃崎剛寿(2016)『スペシャリスト直伝 中学校道徳授業成功の極意』 明治図書。 諸富祥彦編(2014)『ほんもののエンカウンターで道徳授業 中学校編』 明治図書。 柳沼良太編(2017)『子どもが考え、議論する問題解決型の道徳授業 事例集 中学校』 明治図書。 ヨーロッパ評議会(2006)『人権教育のためのコンパス[羅針盤]―学校教育・生涯学習で使える総合マニュアル』 明石書店。 ヨーロッパ評議会(2009)『コンパシート[羅針盤]―子どもを対象とする人権教育総合マニュアル』 人権教育啓発推進センター。 渡邉満他編(2016)『シリーズ「特別の教科 道徳」を考える 1 「特別の教科 道徳」が担うグローバル化時代の道徳教育』 北大路書房。 その他、講義において指示する。
履修上の注意
授業で使用するスライドと配布資料(教材)は前日までにITC-LMSを通じて配布します。事前にダウンロードしておいてください。印刷する必要はありませんが、できるかぎり自分用の情報端末(ノートパソコン)を持参して、手元で見られるようにしてください。 授業中にコメントシート(課題)に取り組んでもらう時間を取ります。その場で取り組めるように、やはりできるかぎり自分用の情報端末(ノートパソコン)を持参してください。 正当な理由があって欠席する人は配慮するので、ITC-LMSで通知する欠席連絡フォームに記入すること。あわせて、ITC-LMSから教材をダウンロードし、別途通知するURLを用いてワークシート(課題)を提出すること。 また、教科書の文部科学省(2018)『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科 道徳編』については、事前に冊子体を購入するか、文部科学省のウェブサイトからダウンロードしておくこと。