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最終更新日:2025年4月21日

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教育相談Ⅱ

【目的】
教育相談とは、児童・生徒一人ひとりの心理社会的発達や教育上の問題を理解し、人格的な成長を促進する活動です。その過程では、個人が各々の発達に即して自己理解を深め、集団の中で他者との関係性を育むことを援助することが求められます。学校現場における教育相談は、教員や心理職の個別の活動に限らず、両者の連携や組織風土を通して実践されます。本講義では、児童・生徒を理解するための心理学的知識や対応例を学び、受講者自身の専門性や立場を交えて教育相談の実践について考えることをめざします。

【到達目標】
① 学校における教育相談の理念について説明することができる。
② 児童・生徒の課題や不適応の意味を多角的な視点から説明することができる。
③ カウンセリングの理論や技法に関する基礎知識を身につける。
④ 教育相談における組織的な取り組み(支援計画の作成、学内外の連携など)の必要性を理解する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
09239131
FED-IE1601L1
教育相談Ⅱ
北原 祐理
A1 A2
木曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
開講所属
教育学部
授業計画
第1回 オリエンテーション:なぜ教育相談を学ぶのか 第2回 子どもを理解するためのまなざし(1) 第3回 子どもを理解するためのまなざし(2) 第4回 カウンセリングの役割 第5回 カウンセリングの技法と実践 第6回 教育相談における問題のアセスメント 第7回 心理検査の実際と活用 第8回 チームとしての学校:組織的な支援体制 第9回 生徒指導上の諸課題:いじめ・不登校 第10回 特性を踏まえた援助:発達障害と特別支援教育 第11回 集団を育てる:心の健康教育 第12回 教育相談における現代的課題 第13回 まとめとふりかえり
授業の方法
講義形式を基本として、適宜ペアワークやグループワークを取り入れる。受講者は毎授業後に自身の考えや気づきをまとめたリアクションペーパーを提出し、これが出席点として換算される。必要に応じて、授業の冒頭でリアクションへのフィードバックを行う。
成績評価方法
・出席状況(リアクションペーパー):30% ・課題(グループ討議・小レポート):30% ・期末試験:40% ※ 積極的な参加を求めるとともに、教職科目のために参加状況が芳しくない者は不可とすることがある。
教科書
指定しない。授業中に資料を配布する。
参考書
「絶対役立つ教育相談:学校現場の今に向き合う」 藤田哲也(監修) ミネルヴァ書房(2017年) 「子どもを支援する教育の心理学」 村上香奈・山崎浩一(編) ミネルヴァ書房(2021年)
履修上の注意
事前に履修しておくべき科目等はないが、児童期・思春期の心理的問題について扱うため、発達心理学・教育心理学・臨床心理学等への関心があると望ましい。
その他
※本科目は持ち出し科目に該当します。
実務経験と授業科目の関連性
講師は公認心理師・臨床心理士として、スクールカウンセリングに従事している。本講義では、講師の実務経験を踏まえ、児童期から思春期の子どもへのカウンセリング、心理的アセスメント、多職種連携による支援について解説する。