授業実施形態については、原則としてすべての回を対面とする。
第2回以降は発表者を割り当て、文献輪読を行う。扱う予定のトピックは以下の通り。
1)教育政策の目的
・教育政策は何をなすべきか・何ができるのか
・政策の当否を何によって判断すべきか、等。
2)教育政策における価値
・学校教育における自由はどこまで可能か
・教育機会均等のために政策・行政には何ができるか/できないか、何をすべきか/すべきでないか
・自由・平等・民主性・効率性といった曖昧な規範的概念を教育政策の文脈でどう理解・具現化すべきか、等。
3)教育財政・教育費負担
・教育財政支出を正当化する根拠は何か
・教育費負担をめぐる政治において、政治的制約(シルバー民主主義、増税忌避、「福祉の磁石」)とどう向き合うか、等
4)教員政策
・日本的教育制度は教員の人材確保における量的・質的側面、教員の厚生にどのように影響するのか
・教職の特質は、人材確保、働き方、力量形成・動機づけにどのように影響するか
・教員の量的・質的人材確保に寄与する政策は何か、等
5)教育政策とデータサイエンス
・教育政策の効果を測る上で何が難しいのか
・成果、貢献、必要性を測ることはできるか/どう測るのか
・エビデンスは教育政策に関わる政治を変えうるか
・「予測」は教育政策・行政に何をもたらすのか
・教育分野において政策研究と社会・政治はどのような関係にあるのか/あるべきか、等
第1回 オリエンテーション
第2~13回 文献輪読