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最終更新日:2025年4月21日

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高等教育の歴史

西洋における大学の歴史
この授業では西洋世界における大学の発展の経緯について考察する。過去における大学の多様で複雑な姿を理解する事を通じて、「大学ランキング」のような一面化された指標とは異なる視点から大学を捉える姿勢を養うことを目指している。

大学は過去より地域や国境を越えた存在であろうとしてきた機関であるが、その一方で、近代以降は各地域でのエリート養成や彼らのナショナル・アイデンティティ形成に関わってきたという二重の姿を持つ。また、近年では研究と教育を統合した独立の自治組織という大学モデルが自明視されているが、それは自然科学研究の大学への取り込みの過程で生じた19世紀以降の姿にすぎない。また、大学だけが高等教育や研究の場であったわけでもない
本授業を通じて、受講生は高等教育の歴史の基礎知識と方法論的な視点を身につけることができるであろう。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
09231307
FED-BT3102S1
高等教育の歴史
隠岐 さや香
S1 S2
月曜4限
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講義使用言語
日本語、英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学部
授業計画
暫定的に以下を示す。受講生との相談の結果変えることもある。 1 イントロダクション 2 大学史における複数の視点 3 大学の誕生 4 大学と中世文化 5 ルネサンス文化と大学、アカデミー 6 初期近代の大学と社会 7 大学の危機と改革——新しい科学と政治変動 8 高等教育の近代化(1780−1860) 9 研究大学化と社会的解放の葛藤 10 大学改革の困難 11 女性、マイノリティと高等教育 12 専門職養成と大学の現在——医療を例に 13 総合討論
授業の方法
講義の回と発表の回で構成される。発表の回においては、担当者が教科書および参考文献等の内容を踏まえて発表し、その後全体でディスカッションを行う。詳細は授業の初回に説明する。
成績評価方法
平常点(毎時授業の出席状況および議論への貢献度)および担当報告の総合評価とする(前者50%、後者50%)。発表を行わなかった者はレポート課題を課す。
教科書
クリストフ・シャルル『大学の歴史』岡山茂・谷口清彦訳、白水社、2009年
参考書
R. D. アンダーソン『近代ヨーロッパ大学史』安原義仁、橋本伸也監訳、昭和堂、2012年 Rury, John L., and Eileen H. Tamura (eds), The Oxford Handbook of the History of Education, Oxford Handbooks (2019; online edn, Oxford Academic, 13 June 2019), https://doi.org/***** accessed 26 Jan. 2023. その他、授業の初回に呈示する。
履修上の注意
初回の授業時に分担等を行う予定なので参加出来ない場合は連絡して下さい。
その他
重要事項は適宜ITC-LMSで告知する