学部後期課程
HOME 学部後期課程 国際教育開発論
過去(2022年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年3月15日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

国際教育開発論

国際教育開発論
本講義では、教育と社会の関係を多角的に捉え、国際教育開発の持つ様々な意味を、理論と実践の両面から考えていく。特に、現代のグローバル化する世界において、教育はどのような課題に直面しているのか、同時に、教育にはどんな役割が期待されているのかを、具体的な事例に基づいて検討していく。
本講義は前半・後半の二部構成で展開する。第一部では、広い意味で「教育」という営みを理解した上で、教育と社会の関係を捉えていく。教育学、経済学、社会学、哲学など多方面から、「教育」を「開発」することの意味について考えるとともに、国際教育開発の歴史と潮流を整理する。
第二部では、グローバル化する世界において教育が抱える様々な課題を取り上げ、これらの課題に対してこれまでどのような国際協力・国際開発が行われてきたのか、また、教育開発が現地の人々にどのような影響を及ぼしてきたのかについて、途上国に限らず日本の事例なども取り上げて具体的に見ていく。参加者の興味関心に基づき、可能な場合には各分野の専門家の話を聞く機会も設ける。

本講義では、知識、批判的思考、コミュニケーション、態度・行動の4つの領域においてそれぞれ以下のような知識とスキルを身につけることを目指す。
知識:教育と社会の関係を多角的に捉え、国際教育開発の持つ様々な意味をふまえて、国際教育開発の歴史と潮流、実践上の課題や難しさを理解する。
批判的思考:世界が直面している教育課題に関心を持ち、自分自身の経験や身近な現実と結びつけて考えて説明することができる。
コミュニケーション:他者の意見を聞きながら自分のスタンスを明確にし、資料やデータを使って効果的に意見を表明できる(口頭およびレポート)。
態度・行動:授業で扱うトピックについて理解を深めたり、新しい意見や見方を学んだりするため、多様な意見を持つクラスメイトと対話し協力することができる。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
09222403
FED-SS3204L2
国際教育開発論
荻巣 崇世
A1 A2
火曜2限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語、英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学部
授業計画
第1回:オリエンテーション、シラバスと評価方法の説明 第2回:「教育」とは何か?:教育学的考察 第3回:「教育」と「社会」:社会学的考察 第4回:「教育」と「経済発展」:経済学的考察 第5回:「教育」と「開発」:教育開発の歴史と潮流 第6回:「国際」と「教育」と「開発」:哲学的考察 第7回:第一部振り返り 第8回:現代の教育課題①:教育の格差 第9回:現代の教育課題②:教育の質と学び 第10回:現代の教育課題③:教育の内容と方法 第11回:現代の教育課題④:人の移動と教育 第12回:現代の教育課題⑤:SDGsと教育 第13回:現代の教育課題⑥:教育のグローバリゼーション 第14回:第二部の振り返り 第15回:ワークショップ
授業の方法
本講義は学生の主体的な学びを中心に進める。そのため、各自が授業前に内容をある程度理解し、自分なりの問いや考えを持って授業に臨むことが欠かせない。授業は、それぞれが持ち寄った問いや意見を共有し、受講者同士が学び合う場となるよう、ディスカッションやグループワークを中心に進めていく。 基本的には、毎回の講義に参加する前に指定された文献を読み、簡単なコメントペーパーを講義のグループサイトにアップする。コメントの内容は読んだ文献の筆者への質問や疑問でも良いし、文献の内容を身近な例に引きつけて考えたことでも良く、200字程度にまとめる。毎回、重要な問いやコメントを選び講義の中で取り上げて議論する。90〜120分程度の準備が必要になる。
成績評価方法
授業への参加・貢献度:20% コメントペーパー:30% レポート:50%
教科書
各回の課題文献については講義の中で提示するが、以下を本講義の主なテキストとして使用する。 荻巣崇世・橋本憲幸・川口純編『国際教育開発への挑戦―これからの教育・社会・理論』、2021年、東信堂 
参考書
黒田一雄・横関祐見子編『国際教育開発論―理論と実践』、2005年、有斐閣 北村友人・佐藤真久・佐藤学編『SDGs時代の教育:すべての人に質の高い学びの機会を』、2019年、学文社
履修上の注意
授業計画は受講者数および受講者の関心領域にしたがって変更の可能性があるので注意してください。変更がある場合には授業内で説明します。