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最終更新日:2024年4月1日

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教育臨床問題について考える

臨床現象学入門
臨床現象学では、私たちが日常生活において体験するさまざまな出来事を「事例」として、現象学や哲学の観点から考察することを試みます。事例に基づく質的研究の一種だと言えるでしょう。
本講義ではまず、講義者の自己紹介も兼ねて、臨床現象学的事例研究の論文を数本読み、その形式を学びます。そのうえで、若者・家族・教育にまつわる個別具体的なトピックを取り上げている『さらにあたりまえを疑え!』を教科書として、皆で対話を重ねます。
人間の普遍的な経験構造を明らかにしようとする学問である現象学には、「個別は普遍に通じる」という言葉があります。個別具体的な事例を深く考察できれば、「私にも思い当たる節がある」、「そういうこともありうるかもしれない」という形で、普遍的な人間理解へと繋げられるはずです。受講者のみなさんが、自分事として当事者性をもって臨めるような身近なトピックを、深く考察することを通して、みなさんの物事を見る観点や、自己/他者理解が深まることを目指します。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
09211306
FED-BT3102S1
教育臨床問題について考える
大塚 類
A1 A2
木曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学部
授業計画
1 オリエンテーション 2 臨床現象学に関する論文講読① 3 臨床現象学に関する論文講読② 4 序章:みんなと普通に生きられること+第一章:家族の形 5 第二章:児童虐待 6 第三章:発達障害 7 第四章:生きられる時空間 8 第五章:いじめ 9 第六章:自閉症スペクトラム障害 10 第七章:カウンセリング 11 第八章:不登校 12 第九章:非行 13 第十章:キャリア教育 14  終章:みんなと普通に生き続けること 15 本ゼミのまとめ
授業の方法
・少人数のゼミ形式で行う。オンライン授業で教育効果が高かったので、オンライン授業で実施する予定。 ・受講者は事前に教科書の該当章を読み、質問(任意)とグループワークで話したいテーマ(必須)を、LMSにて提出 ・授業冒頭は、前回のリアクションペーパーへの回答、事前質問への回答を講義者より行う。(約30分) ・ブレイクアウトセッションを介して、メンバーを変えて2回グループワークを行う(25分×2回) ・残りの時間は全体討論(任意)。発言、チャットなどを駆使してテーマへの考察を深める。(約20分)
成績評価方法
平常点(毎回の出席状況と予習課題・オンラインリアクションペーパーの提出状況)
教科書
遠藤野ゆり・大塚類2020『さらにあたりまえを疑え!』新曜社
参考書
授業中に適宜指示します
履修上の注意
特になし。 当事者意識をもった積極的な受講を期待します。