学部後期課程
HOME 学部後期課程 教育と人間形成の哲学
過去(2021年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月22日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

教育と人間形成の哲学

人生を自己形成(人間形成)の連続と捉えるとき、教育とはそのような自己形成への介入の営みとして位置づけることができる。そのような営みの特徴を捉え、その課題を検討するために、あるテーマを設定して関連するテクストを読み、解釈し、議論を展開することを、本講義では試みる。今回のテーマは、「カタストロフィの想起を促すメディアと教育」である。想起文化、集合的記憶(コミュニケーション的記憶/文化的記憶)、リプリゼンテーション、表現、想起/想像、過去/現在/未来、心的外傷、暴力に抗する教育/教育という暴力など、いくつかのトピックをめぐって、テクストの読解と検討を行う。受講によって、教育および人間形成に関する考察を行う際に重要となる概念、問題構成、テーマ領域を理解すると同時に、それらを用いて具体的な教育現象について解釈を行うことができる。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
09211301
FED-BT3102S1
教育と人間形成の哲学
山名 淳
S1 S2
木曜4限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学部
授業計画
毎回、一トピックを取り上げる。そのトピックに関連するテクストを授業者が選定して、受講生で担当を割り振る。各授業では、各担当受講生が報告を行った後、グループディスカッションを行い、それを全体討議に繋ぎ、最後に授業者が解説を試みる。
授業の方法
授業者が関連テクストを選定して、受講生による報告、グループディスカッション、全体討議、授業担当者による解説、受講生のコメントおよびそのフィードバックを重ねていく。
成績評価方法
平常点(60パーセント)と期末レポート(40パーセント)の総合的評価を行う。
教科書
授業時に指示する。なお、関連資料を授業時に配付する。
参考書
山名淳・矢野智司編『災害と厄災の教育を伝える――教育学は何ができるか』勁草書房、2017年 山名淳「記憶の制度としての教育 ――メモリー・ペダゴジーの方へ――」森田尚人・松浦良充編『現代教育学論集:教育哲学の視座から』東信堂、2019年 アン・ホワイトヘッド『記憶をめぐる人文学』彩流社、2017年 その他、授業時に指示する。
履修上の注意
教育や人間形成に対する関心をもって積極的に参加していただきたい。教育哲学および教育思想史に関する教科書や基本文献を読んでおくことが望ましいが、必須の条件ではない。