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最終更新日:2024年10月1日

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この世界を抽象的視点で遊ぶ(2)

一概に美術と言っても、それはいわゆる美術館などで観るような古典、近代美術ばかりではありません。 現代美術が未来の近代美術となり、さらに篩にかけられ古典となるのでしょう。現代美術はまだ篩にかけらえる以前の美術と言ってもいいのだろうと思います。そしてあらゆる領域と同様に自らの領域を拡張しようとそれぞれアーティストは考えているはずなのです。美術の役割として、視覚哲学を通して文化、文明を促進させる事があげられると思います。美術作品は鑑賞者に高度な知性を要求します。自己で多角的に作品を鑑賞し、解釈し、評価する。これら三つの体験を、作品製作者として鑑賞者として同時に体験していただこうと思います。
この授業の目標は、とにかく視点を多く持つことにあります。美術作品を一義的に語ることはできません。それはそのまま今の社会にも言えることでしょう。ステレオタイプに物事は成立していないのです。政治、経済、産業、科学、etc,,,,,これら全て、多角的に俯瞰し、長期的な視点で考える必要があるのでしょう。美術はそのトレーニングツールとして機能します。美術を考察するプロセスを学生個々のフィールドに活かせる事が目標となります
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
09209912
FED-IE3602P1
この世界を抽象的視点で遊ぶ(2)
篠田 太郎
A1 A2
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学部
授業計画
前回もそうでしたが、授業計画には悩んでしまいます。昨年を例にとると、初めの2回ぐらいは自分の仕事を皆さんに見てもらおうと思います。それ以降は、芸大の学生にワークショップを考えてもらって実行してもらったり、ゲストを招いて対談したり、、、東大は教室の関係もあって、いわゆる美術作品の製作と言うわけには行きません。そして美術を理解したりその考え方に触れるのに、製作が必要とも思いません。重要なのはいかに視野を広げるかということであり、いかにステレオタイプな価値観を疑うかということにあると思っています。その辺りを皆さんと接してから様子をみながら、臨機応変に授業計画を同時進行形で考えていけたらと思います。僕は美術とはロングタームで物事を捉えたり思考したりすることが可能なフィールドだと思っています。ですから、授業も即成果を求めるようなものでなく、遠い自身の人生にとってパラダイムシフトが起こるようなことがあればいいと思っています。私は美術作家なのでその主軸は美術を中心に進めますが、これはサブジェクトを経済、政治、科学と、どんなフィールドにも当てはまる内容だと思います。
授業の方法
大体は教室内でのディスカッションとかになるだろうと思います。簡単な課題も出すと思います。そして時々は外に行ったりもするでしょう。おなじ道を歩いて居ても、違う視点の人と一緒だと新たな発見があるものです。なので皆さんに触発されて何かいい授業を思いつくかもしれません。そんな感じで授業を進めて行けたらいいなぁと思います。去年受講された方が再度受講したいと希望するかもしれませんが、内容的にも雰囲気的にも同じ様なことになるだろうと予測しています。ですから再度受講を希望されてもそれは時間の無駄かもしれません。
成績評価方法
基本的には評価はしません。去年も書きましたが、大学生は問題を作る側であって、解く側では無いと思っていますし、自分で自分を正当に評価出来ることは重要な事なので、その大事な機会を奪いたくはありません。ただ去年の例で、単純に単位が簡単に貰えるから、と言う理由の人は考えてもらいたいです。皆さんの授業料の多くは税金で賄われてることを、そしてそれが許されているのもみなさんが国民から信用されているからだと言うことを。
教科書
インターネット等
参考書
インターネット等
履修上の注意
特になし
その他
*****(TA)