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最終更新日:2024年10月1日

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デリシャスムーブメント:(動きながら考える、知る)

デリシャスムーブメント: /Delicious Movement: Time Is Not Even Space Is Not Empty
この授業は,ニューヨーク在住のコンテンポラリーアーティストによる歴史、身体、時間、空間の認知とあらたな表現の可能性を多角的に探る授業である。探求, 認識、発見のプロセスとして身体を動かし、 時間と空間が不均衡でありながら連続していることを触知、経験する。他者の身体と感性を学び、自らの認識力、想像力、感受性、美意識を育てる。言葉の咀嚼、また言葉を使わずにも何をどのように認知し、あるいはコミュニケートするか?  そのようにして学んだことをどのように再び言葉で表現するか? 世界的なコロナ禍、いのちと歴史の流れを直視し 現在を生きることの意志、社会、他者への物言いについて対話する。アートをプライマリードキュメントとして参加者それぞれがあらたに経験し、表現の可能性を探る。ムーブメントを通して詩、死、暴力、共生、デモクラシー、核、歴史、意思表示などについて 新たな視点を得る、または模索する。ともに学ぶ( collective learning)、個人の選択( self-curation)を探索。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
09209907
FED-IE3602P1
デリシャスムーブメント:(動きながら考える、知る)
尾竹 永子
S2
土曜3限、土曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
開講所属
教育学部
授業計画
講義期間中は 授業時間外に 毎週約4時間強のテキストの読書、ビデオの視聴、ムーブメントの自習が必要。あなたの時間と集中によってより学びが深まります。 1945年、2001年、2011年、現在他を共通なまたは 個人のメルクマールとして学ぶ スタジオで集えない、ズーム、コンピューなどのデフォルトと制約、身体がお互いによく見えない、正面や顔が過重に優先されるなどの制約を意識しつつ、何ができるか、何ができないかを確かめながら授業を進めます。講師にとって初めてのズーム授業です。ズームを離れる時間もつくります。 実験に加わる意気込みで参加してください。 コースの最後はシラバスを補足、深化させるつもりでそれぞれのプロジェクトを計画、実践、シェアしてください。ジャーナルもファイナルプロジェクトもクラスで、またはそれ以外にもシェアするので見られることを意識してとりかかってください。 
授業の方法
ムーブメントの実習: 1.まず床に寝て身体をゆっくり動かす事で自分の身体への自覚をたかめる。 2. 自己表現にとらわれず 課題にそって 身体をうごかす。 3. 動物、植物、鉱物、もの、環境を身体を通して探る。他者にむかう経験を通じて他者と自分との共通点と違いの発見。境界を経験することによって本質を認識する。 4. 空間と時間を感知し過去と未来を抱えた現在を大きな時間の流れのなかで認識する。 5. 他の参加者と一緒に動き、見合う。 6. ムーブメントをとおして芸術性と美の可能性を試行、発見する。 読む、書く、話す、聞く、発表する 1. 読書とビデオ視聴、ジャーナル他の宿題を個人の経験としてとらえる。何をどのように記憶にとどめるか? 学びの中の連関を意識する。音読、暗記 描写, 詩作など 2. 上記を小グループでシェア、話し合う、また全員に伝える 個人として考えるをくりかえすことで 聞くこと、自分を知識 経験、意見の導管にすること、集団として学ぶことを試行しながら、個人の考えを築く。 3. 論考を書く, 書き直す。どのように有効に正確に意見を発表するか? 4. 期末プロジェクトとレポートはクラスの内部及びその他でも公開する。 アートについて 1, 舞台芸術、ビジュアルアーツの現役アーチストである私の作品と歴史をあなた達が関われる身近な例として見てもらいます。人の作品を見ることで自分の美意識を育てることもできます。 2, 過去の自分の感動と疑問の記憶を再訪、またはそういう機会を自分から新たにつくり( self curation)、それらの経験と気付きを蓄え、批判的にまたは共鳴してアートをみることを重ねます。
成績評価方法
課題の読み込みとビデオなどを注意深く見ること、締切を守った良質な宿題の提出、出席、授業での積極的参加、他の参加者への協力、Op Ed(論評)を書くこと、さらにと期末プロジェクトとそのプレゼンテーション、及びレポートが重要。
教科書
林京子 祭りの場 林京子 トリ二ティからトリ二ティへ(https://www.amazon.co.jp/*****長い時間をかけた人間の経験-講談社文芸文庫-林-京子/dp/4061984071に併録) 大江健三郎 ヒロシマ ノート 上記を注文してください https://www.eikootake.org/***** ほか PDF 映画など多数
参考書
グーグルフォルダーをみてください。 https://drive.google.com/***** Eiko & Koma、Time is not Even, Space is not Empty  PDF Eiko Otake, A Body in Places PDF ほか https://www.eikootake.org/***** https://www.eikootake.org/***** http://eikoandkoma.org/*****
履修上の注意
7月の集中講義を予定していましたが,新型コロナウィルスの状況を鑑み,S2タームにオンラインで授業します。そのためにはシラバスの内容を変えました。また授業が始まる前にも必ずアップデイトをチェックしてください。 林京子と大江健三郎の上記の本を注文してください。 ズーム参加ですので 集中できる少しは動けるスペースの確保と電話でなくコンピューターでの参加が望まれます。 できれば動くことが可能なラップトップ型のPCを使用してください。 時には全身がズームのフレームにはいります。あなたの場所の背景もコンピューターを動かしてもらうので 他の参加者に見えることを承知してください。 動きやすい、無地かそれに近い服装で参加してください。床に寝たり立って動いてもらうので それができるように準備してください。 3回目以降からのコースへの参加はできません。
その他
ズームのクラスでお互いを知っていくことは なかなか難しいので https://www.eikootake.org/*****のなかから 2−3作ビデオを選んで見てそれについて 感想を書き 上記のメールアドレスに6月5日までにおくってください。そのさい 私に知ってほしいあなたのことも紹介がわりに少し書いてください。写真も送ってもらえると嬉しいです。履修するか決まっていない人は 今書かなくても良いですが 少しビデオを見てもらえると クラスをとるかを決めるのに参考になると思います。今週感想が出せない人は次回までにお願いします。
実務経験と授業科目の関連性
尾竹永子はニューヨークで1976年から創作と発表を続けるマルチメディア アーティストでありダンサー、振付家でもある。ビデオ撮影、映像編集、著作、セットのデザインと音響製作、各分野のアーチストとのコラボレーションで知られる。創作活動の傍ら 多角な方法で歴史と社会、特に核の問題を多くとりあつかってアメリカの大学 (NYU, Wesleyan University, Colorado College)でコースを教えてきた。修士論文は林京子の原爆文学。メルトダウン以後の福島を6回訪れ映画制作。