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最終更新日:2024年4月22日

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高度教養特殊演習(アクティブラーニング(模擬国連会議)で学ぶ問題解決法)

アクティブラーニング(模擬国連会議)で学ぶ問題解決法
この授業では、「模擬国連会議(Model United Nations)」というアクティブラーニングの手法を用いて、国際問題の解決法を考えます。多様な利害・価値観に配慮することの重要性を理解するには体感してみることが早道ですが、模擬国連会議では、一人一人が米国政府代表や中国政府代表などの担当国になりきって国際問題について話し合います。立場を固定されている点ではディベートと同様です。しかし、 相手を論破することで勝利を目指すディベートと異なり、模擬国連会議では合意形成が目的であるため相手の利害・価値観を尊重したうえでの妥協が重要になります。この点を重視し、授業内では対立の激しい議題・担当国を設定して、 ロールプレイ・シミュレーションに取り組みます。

具体的な到達目標は、以下の通りです。
①国際問題の構造や原因を説明できる【中間レポートで評価】
②国際問題をめぐる多様な立場(利害・価値観)を説明できる【中間レポートで評価】
③国際問題の解決における妥協の重要性を説明できる【中間レポートで評価】
④国連の資料を自ら調べて国際問題の分析に用いることができる【期末レポートで評価】
⑤国際問題の解決策について、選択肢を複数挙げて比較衡量したうえで、妥当と考えられるものを説得的に示すことができる【期末レポートで評価】
⑥模擬国連会議の教育手法としての特徴を説明できる【期末レポートで評価】
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08X400217
FAS-XA4D02S1
高度教養特殊演習(アクティブラーニング(模擬国連会議)で学ぶ問題解決法)
網野 徹哉
A1 A2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部
授業計画
第1回:ガイダンスー模擬国連会議という手法の特徴 【第1部:シリアの人道危機を考える】 第2回:議題の概説と担当国決め 第3回:模擬国連会議(シリア)① 第4回:模擬国連会議(シリア)② 第5回:模擬国連会議(シリア)③ 第6回:模擬国連会議(シリア)④ 第7回:模擬国連会議(シリア)のふりかえり 【第2部:イラク戦争を考える】 第8回:議題の概説と担当国決め 第9回:模擬国連会議(イラク)① 第10回:模擬国連会議(イラク)② 第11回:模擬国連会議(イラク)③ 第12回:模擬国連会議(イラク)のふりかえり 【第3部:模擬国連会議から学んだこと】 第13回:総括
授業の方法
模擬国連会議によるロールプレイとシミュレーションを中心に進めます。国連広報センターの職員の方による資料検索実習や、外交・報道等の現場で活躍中の模擬国連会議経験者によるゲスト講義を挿む可能性があります。
成績評価方法
期末レポート(50%)と、中間レポート(模擬国連会議のふりかえりレポート:25%×2)により、評価します。
教科書
なし
参考書
明石康『国際連合―軌跡と展望』(岩波新書、2006年) 北岡伸一『国連の政治力学―日本はどこにいるのか』(中公新書、2007年) 最上敏樹『国際機構論講義』(岩波書店、2016年) 以上は一例であり、その他の文献やwebサイトを含んだ詳細なリストを授業内で配布します。
履修上の注意
【授業のルール】 「学びに集中できる雰囲気づくり」のため、以下のルールを設けます。 ①提出期限を遅れての課題提出は、いかなる理由であれ、受け付けません。 ②講義中の飲食は原則禁止します。体調によりやむを得ない場合は認めますが、机上には飲食物を置かないようにしましょう。 ③講義中の私語や通話は厳禁です。 ④レポートについて酷似した答案を発見した場合は、いずれも 0 点とします。 【模擬国連経験者の方々へ】 教員(中村)は大学時代に模擬国連会議のサークルに毎週参加し、全国大会の運営や高校への普及活動などにも携わっていました。そこから得られたものの大きさを研究者・教育者になって改めて実感し、この度、授業で全面的に扱うことにした次第です。模擬国連会議のスタイルや重視される点は国や校種によって違いがありますし、この授業では上記の到達目標を意識して進めるため、皆さんの経験してきたものと違う面もあるかもしれませんが、是非「大学の授業での模擬国連」で一緒に学んでいければと思います。 【模擬国連未経験者の方々へ】 未経験でも、まったく問題ありません。上述のように、特定の到達目標に基づいたスタイルで行ないますので、ある意味、全員初体験となります。教員が従来の模擬国連会議から学んだことに加え、新たな教育効果の可能性についても一緒に模索していきたいと思います。少しでも関心を持った方は、まずは是非ガイダンスにお越しください。