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最終更新日:2024年3月15日
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高度教養特殊講義(こころの総合人間科学特論「精神疾患とその治療」)
精神疾患とその治療
こころの問題は近年注目されており、うつ、発達障害、認知症といった精神医学的な視点から、いじめ、虐待などの社会問題まで、幅広くとりあげられるようになった。同時に、遺伝子改変や神経細胞刺激による神経活動や行動の変化、MRIや脳波を用いた脳構造・機能の検討、大規模調査や診療報酬明細書を用いた多変量統計モデリングなど、各分野でこころの問題の解明に向けて研究が進んでいる。こころの総合人間科学概論が、オムニバス形式のこころの科学に関わる最先端の研究を学習するのに対して、特論ではより臨床医学に即した研究や実践を学習する。
特に実践面では、公認心理師カリキュラムに対応し、
① 精神疾患総論(代表的な精神疾患についての成因、症状、診断法、治療法、経過、本人や家族への支援を含む。)
② 向精神薬をはじめとする薬剤による心身の変化
③ 医療機関との連携
の内容を学習する。
教養学部開講の「こころの総合人間科学特論」では、初学者向けに研究や臨床実践を紹介する内容に対し、文学部開講の「心理学特殊講義IX(精神疾患の研究手法)」では、精神医学論文の精読を通じて臨床研究等の手法や利点・欠点を解説し、具体的な研究解析方法・結果の解釈など踏み込んだ内容を議論する。
本講義は高度教養特殊講義であるが、昨年度とほぼ同程度の内容であるため、これまで履修した学生は単位を認めない。公認心理師カリキュラムへの対応に必要な場合は、個別に相談すること。
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高度教養特殊講義(こころの総合人間科学特論「精神疾患とその治療」)
小池 進介
A1
A2
金曜4限
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
可
以下の主題を計画しているが、こころの総合人間科学概論の講義内容に対応させ、講義順序・内容を変更する。以下は令和元年度の内容
こころの不調と精神疾患とは
精神症状各論と鑑別診断
精神疾患治療の歴史と薬理作用
心理社会的アプローチと臨床研究
精神疾患の研究手法
MRI計測を行う上で知っておくべき基本原理
精神疾患の脳画像研究と臨床応用
機械学習とMRI
精神疾患へのスティグマ
精神疾患の心理社会的要因とコホート研究
臨床精神医学
授業終了後の小テスト・レポート(ITC-LMS上)にて評価する。
本講座は、東京大学学部横断型教育プログラム「こころの総合人間科学教育プログラム」(PHISEM)の選択必修科目です。PHISEMについては、4月8日(木)15:45頃から駒場Iキャンパス「学術フロンティア講義「心に挑む―東大の心理学」」内にて説明会(30分程度)を予定しています。この講義はZOOM聴講ですので、この講義のシラバス内にあるZOOMアドレスで見ることができます。ご興味のある方はご参加ください。なお、この内容の録画は後日HPにも掲載します。
精神科医としての勤務経験を有する教員が、実務経験を生かして精神科臨床・研究ついて講義する。