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最終更新日:2024年10月1日

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科学技術社会論

科学技術社会論(STS: Science, Technology, and Society)概論
現代社会には科学技術を抜きには考えられない課題群がある一方で、科学や技術の知だけでも解決できない社会の諸側面の課題が多くある。そうした課題は、環境問題、医療、災害、格差、差別、デュアルユース、さらには近年のCOVID-19の世界的流行など、さまざまな場面で立ち現れる。科学技術社会論(STS: Science, Technology, and Society)は、科学や科学者の営み、そして科学や技術と社会とのインターフェイスにおいて生じる問題を、社会学、文化人類学、歴史学、哲学、政治学、経済学および科学計量学、科学技術政策論などのアプローチを用いて探求する分野である。この授業では、科学技術社会論における研究や視点を概観し、過去そして現在生じている事例も交えながら、学びや議論を進める。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08X1002
FAS-XA4B02L1
科学技術社会論
福本 江利子
S1 S2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
基本的に下記のテーマに沿って授業を実施します。(初回の授業はZoom予定) 1. ガイダンス 科学技術社会論とは?(zoom予定) 2. 科学の営みと科学者  3. 科学と社会:科学的合理性と社会的合理性 4. 科学者の社会的責任  5. 科学についてのコミュニケーションと市民参加   6. ジェンダー 7. 科学技術政策 8. 科学技術社会論のアプローチ 9. 責任ある研究・イノベーション (RRI) 10. 発表会Ⅰ 11. 発表会Ⅱ 12. 発表会Ⅲ 13. 発表会Ⅳ、ふりかえり 状況に応じて多少変更する場合もあります。
授業の方法
・第1回はZoomを用いたオンライン講義の予定です。 ・講義に加えて、グループワークやディスカッションがある回もあります。 ・各自が選んだ特定の事例について科学技術社会論の見方を用いつつ考察し、授業内でのプレゼンテーションと最終課題レポートに取組みます。
成績評価方法
平常点、授業内でのプレゼンテーション、最終レポート
教科書
特定の教科書・参考書は指定しません。 下記の文献を含め、無料オンラインアクセスがある文献を中心に適宜指示します。 標葉隆馬(2020)『責任ある科学技術ガバナンス概論』 ナカニシヤ出版 塚原東吾ほか編著(2022)『よくわかる現代科学技術史・STS』ミネルヴァ書房 藤垣裕子(2018)『科学者の社会的責任』岩波書店 藤垣裕子責任編集(2020)『科学技術社会論の挑戦』1~3東京大学出版会 藤垣裕子(2003)『専門知と公共性 科学技術社会論の構築へ向けて』東京大学出版会 村上陽一郎(1994)『科学者とは何か』新潮社
参考書
「教科書」欄に記載の通り。
履修上の注意
本授業では、科学技術社会論の歴史的展開や内包するアプローチを概観します。また、授業のなかで最終レポート作成に向けたディスカッションと発表会があります。 授業は 90分で実施しますが、授業開始前または後の15分間を質疑応答等の時間とし、詳細は講義において教員から説明します。