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最終更新日:2024年10月18日

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地域文化研究高度教養(総合)

文献講読リレー講義
地域文化研究において重要な文献をとりあげて解説し、受講者とともに討論を行う。それを通じて地域文化研究の方法や研究の現状、広がりを把握し、課題を考えていく。この講義は、地域文化研究分科各コースの教員のうち、4名がリレー方式で担当する。したがって、特定の地域に偏重することなく、かつ歴史・文学・思想・芸術・政治・経済・社会などの諸問題について、それぞれのディシプリンの立場から論じられることになる。地域文化研究の多様なアプローチに触れることのできる講義であり、地域文化研究分科の学生はできるだけ聴講することが望ましい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08X000201
FAS-XA4A02L1
地域文化研究高度教養(総合)
中村 元哉
S1 S2
火曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
初回の授業では、読むべき文献の内容と、授業の具体的なスケジュールの説明をする。また、各回において、文献の内容要約等の報告を担当する受講者を決定する。 第2回以降の授業では、地域文化研究分科の教員の中から計4名がそれぞれ3回ずつ講義を受け持つ。それぞれが担当する回では、各教員が地域文化研究において重要性を持つ文献をとりあげて授業を進める。担当教員は、中村元哉(アジア)、藤岡俊博(フランス)、田中創(イタリア地中海)、石橋純(ラテンアメリカ)の4名である。 取りあげる文献は、以下を予定している。なお、テキストの入手方法については、1回目の授業のときに周知する。 第2回~第4回 中村元哉: ・渓内譲『現代史を学ぶ』(岩波書店、1995年)*新書/学内図書館あり ・波多野澄雄『日本の歴史問題――「帝国」の清算から靖国、慰安婦問題まで』(中央公論新社、2022年)*新書/学内図書館あり/電子版あり ・中村元哉・森川裕貫・関智英・家永真幸『概説 中華圏の戦後史』(東京大学出版会、2022年)*概説書/学内図書館あり/電子版あり 第5回~第7回 藤岡俊博: ・石井洋二郎『フランス的思考 野生の思考者たちの系譜』(中央公論新社、2010年)*新書/学内図書館あり/電子版あり ・菊谷和宏『「社会」の誕生 トクヴィル、デュルケーム、ベルクソンの社会思想史』(講談社、2011年)*選書/学内図書館あり/電子版あり ・岩野卓司『贈与をめぐる冒険 新しい社会をつくるには』(ヘウレーカ、2023年)*学内図書館あり 第8回~第10回 田中創: ・E・H・カー〔近藤和彦訳〕『歴史とは何か(新版)』(岩波書店、2022年)*準新書/学内図書館あり ・池上俊一『歴史学の作法』(東京大学出版会、2022年)*学内図書館あり/電子版あり ・澤田典子『アレクサンドロス大王』(筑摩書房、2020年)*新書/学内図書館あり/電子版あり 第11回~第13回 石橋純: ・ベネディクト・アンダーソン〔白石隆・白石さや訳〕『定本 想像の共同体――ナショナリズムの起源と流行』(書籍工房早山、2007年)*学内図書館あり ・オクタビオ・パス〔高山智博・熊谷明子〕『孤独の迷宮――メキシコの文化と歴史』(法政大学出版会、1982年)*学内図書館あり ・柳原孝敦『ラテンアメリカ主義のレトリック』(エディマン、2007年)*学内図書館あり
授業の方法
教員が指定した文献について解説を加える。その上で、受講生が文献の内容要約、疑問点や意義などを提示し、これを受けて、受講生と教員とが討論、検討を行い、地域文化研究とのかかわりにおいてその文献についての理解を深めていく。
成績評価方法
(1)学期末のレポートと、(2)文献に関する報告や討論への参加(コメントシートを求める場合あり)を含めた平常点による。
教科書
授業計画に記載された文献を扱う。最初の授業の際に具体的に説明する。
参考書
講義において適宜指示する。
履修上の注意
地域文化研究分科に進学した3年生は履修することが望ましい。 文献を事前に読んでおき、発表後の議論に加われるよう準備をしておくこと。授業での議論の際にそれぞれの感想・意見・疑問・批判を積極的に述べることが望ましい 。
その他
(1)各コースの「地域文化研究」は、教養学部規則別表第2の学科科目表における「演習科目」である。 各コースの卒業要件、サブメジャー・プログラムの修了要件における扱いには留意すること。 (2)初回4月9日はオンラインで実施する。 (3)初回の前日4月8日までにグーグルフォーム https://forms.gle/***** で、東大アドレス(■*****.ecc~)を登録する。私用のgmailは不可。その後、グーグルクラスルームに招待する。