初回の授業では、読むべき文献の内容と、授業の具体的なスケジュールの説明をする。また、各回において、文献の内容要約等の報告を担当する受講者を決定する。
第2回以降の授業では、地域文化研究分科の教員の中から計4名がそれぞれ3回ずつ講義を受け持つ。それぞれが担当する回では、各教員が地域文化研究において重要性を持つ文献をとりあげて授業を進める。担当教員は、中村元哉(アジア)、藤岡俊博(フランス)、田中創(イタリア地中海)、石橋純(ラテンアメリカ)の4名である。
取りあげる文献は、以下を予定している。なお、テキストの入手方法については、1回目の授業のときに周知する。
第2回~第4回 中村元哉:
・渓内譲『現代史を学ぶ』(岩波書店、1995年)*新書/学内図書館あり
・波多野澄雄『日本の歴史問題――「帝国」の清算から靖国、慰安婦問題まで』(中央公論新社、2022年)*新書/学内図書館あり/電子版あり
・中村元哉・森川裕貫・関智英・家永真幸『概説 中華圏の戦後史』(東京大学出版会、2022年)*概説書/学内図書館あり/電子版あり
第5回~第7回 藤岡俊博:
・石井洋二郎『フランス的思考 野生の思考者たちの系譜』(中央公論新社、2010年)*新書/学内図書館あり/電子版あり
・菊谷和宏『「社会」の誕生 トクヴィル、デュルケーム、ベルクソンの社会思想史』(講談社、2011年)*選書/学内図書館あり/電子版あり
・岩野卓司『贈与をめぐる冒険 新しい社会をつくるには』(ヘウレーカ、2023年)*学内図書館あり
第8回~第10回 田中創:
・E・H・カー〔近藤和彦訳〕『歴史とは何か(新版)』(岩波書店、2022年)*準新書/学内図書館あり
・池上俊一『歴史学の作法』(東京大学出版会、2022年)*学内図書館あり/電子版あり
・澤田典子『アレクサンドロス大王』(筑摩書房、2020年)*新書/学内図書館あり/電子版あり
第11回~第13回 石橋純:
・ベネディクト・アンダーソン〔白石隆・白石さや訳〕『定本 想像の共同体――ナショナリズムの起源と流行』(書籍工房早山、2007年)*学内図書館あり
・オクタビオ・パス〔高山智博・熊谷明子〕『孤独の迷宮――メキシコの文化と歴史』(法政大学出版会、1982年)*学内図書館あり
・柳原孝敦『ラテンアメリカ主義のレトリック』(エディマン、2007年)*学内図書館あり