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最終更新日:2024年3月15日

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地域文化研究高度教養(総合)

文献講読リレー講義
地域文化研究において重要な文献をとりあげて解説し、受講者とともに討論を行う。それを通じて地域文化研究の方法や研究の現状、広がりを把握し、課題を考えていく。この講義は、地域文化研究分科各コースの教員のうち、4名がリレー方式で担当する。したがって、特定の地域に偏重することなく、かつ歴史・文学・思想・芸術・政治・経済・社会などの諸問題について、それぞれのディシプリンの立場から論じられることになる。地域文化研究の多様なアプローチに触れることのできる講義であり、地域文化研究分科の学生はできるだけ聴講することが望ましい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08X000201
FAS-XA4A02L1
地域文化研究高度教養(総合)
藤崎 衛
S1 S2
火曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
初回の授業では、読むべき文献の内容と、授業の具体的なスケジュールの説明をする。また、各回において、文献の内容要約等の報告を担当する受講者を決定する。第2回以降の授業では、地域文化研究分科の教員の中から計4名がそれぞれ3回ずつ講義を受け持つ。それぞれが担当する回では、各教員が地域文化研究において重要性を持つ文献をとりあげて授業を進める。担当教員は、岡田泰平(アジア)、川喜田敦子(ドイツ)、藤崎衛(イタリア地中海)、土屋和代(北アメリカ)の4名である。 取りあげる文献は、以下を予定している。なお、テキストの入手方法については、1回目の授業のときに周知する。 第2回~第4回 岡田泰平: ・古田元夫『東南アジア史10講』(岩波書店、2021年) ・ベネディクト・アンダーソン(白石さや、白石隆訳)『想像の共同体 ナショナリズムの起源と流行』(NTT出版、1997年) ・アンソニー・リード(太田淳他訳)『世界史のなかの東南アジア 歴史を変える交差路』(名古屋大学出版会、2021年) 第5回~第7回 川喜田敦子: ・ウルリヒ・ヘルベルト(小野寺拓也訳)『第三帝国 ある独裁の歴史』(角川新書、2021年) ・石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』(講談社現代新書、2015年) ・アライダ・アスマン(安川晴基訳)『想起の文化 忘却から対話へ』(岩波書店、2019年) 第8回~第10回 藤崎衛: ・北村暁夫『イタリア史10講』(岩波新書、2019年) ・カルロ・ギンズブルグ(杉山光信訳)『チーズとうじ虫 16世紀の一粉挽屋の世界像』(みすず書房、1984年、新装版2021年) ・ピーター・バーク(原聖訳)『近世ヨーロッパの言語と社会 印刷の発明からフランス革命まで』(岩波書店、2009年) 第11回~第13回 土屋和代: ・アイリス・マリオン・ヤング(岡野八代・池田直子訳)『正義への責任』(岩波現代文庫、2022年) ・アリシア・ガーザ(人権学習コレクティブ監訳)『世界を動かす変革の力 ブラック・ライブズ・マター共同代表からのメッセージ』(明石書店、2021年) ・サスキア・サッセン(伊藤茂訳)『グローバル資本主義と「放逐」の論理 不可視化されゆく人々と空間』(明石書店、2017年)
授業の方法
教員が指定した文献について解説を加える。その上で、受講生が文献の内容要約、疑問点や意義などを提示し、これを受けて、受講生と教員とが討論、検討を行い、地域文化研究とのかかわりにおいてその文献についての理解を深めていく。
成績評価方法
(1)学期末のレポートと、(2)文献に関する報告や討論への参加(コメントシートを求める場合あり)を含めた平常点による。
教科書
授業計画に記載された文献を扱う。最初の授業の際に具体的に説明する。
参考書
講義において適宜指示する。
履修上の注意
地域文化研究分科に進学した3年生は履修することが望ましい。 文献を事前に読んでおき、発表後の議論に加われるよう準備をしておくこと。授業での議論の際にそれぞれの感想・意見・疑問・批判を積極的に述べることが望ましい 。
その他
各コースの「地域文化研究」は、教養学部規則別表第2の学科科目表における「演習科目」である。 各コースの卒業要件、サブメジャー・プログラムの修了要件における扱いには留意すること。