初回の授業では、読むべき文献の内容と、授業の具体的なスケジュールの説明をする。また、各回において、文献の内容要約等の報告を担当する受講者を決定する。第2回以降の授業では、地域文化研究分科の教員の中から計4名がそれぞれ3回ずつ講義を受け持つ。それぞれが担当する回では、各教員が地域文化研究において重要性を持つ文献をとりあげて授業を進める。担当教員は、高橋英海(イタリア地中海)、黛秋津(ロシア東欧)、橋川健竜(北アメリカ)、山口輝臣(アジア・日本)の4名である。
取りあげる文献は、以下を予定している。なお、テクストの入手方法については、1回目の授業のときに周知する。
第2回~第4回 高橋英海:
・エフレム Ephrem the Syrian. Select Poems
・ガザ―リー『迷いから救うもの』(al-Munqiḏ min al-ḍalāl)
・ガザ―リー『光の壁龕』(Miškāt al-anwār)
第5回~第7回 黛秋津:
・カリエール著、 坂野正高訳『外交談判法』(岩波文庫、1978年)
・高坂正堯『古典外交の成熟と崩壊 Ⅰ』(中公クラシックス、2012年)
・高坂正堯『古典外交の成熟と崩壊 Ⅱ』(中公クラシックス、2012年)
第8回~第10回 橋川健竜:
・中野耕太郎『戦争のるつぼ』(人文書院、2013年)
・紀平英作『ニュースクール』(岩波書店、2017年)
・森本あんり『反知性主義』(新潮社、2015年)
第11回~第13回 山口輝臣:
・鳥海靖『日本近代史講義』(東京大学出版会、1988年)
・坂野潤治『明治憲法体制の確立 富国強兵と民力休養』(東京大学出版会、1971年)
・伊藤隆『昭和初期政治研究』(東京大学出版会、1969年)