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最終更新日:2024年10月18日
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社会・環境・健康と東アジアII(18)
生活誌聞き書きフィールドワーク実習@高知
【講義概要・内容】
高知の職人や日曜市の経営者たちのライフストーリーとものづくりや商売の思考についての聞き取りを行ってもらうほか、日常生活に密着してもらうことを通して、ブランディング計画を作成してもらうとともに、ルポルタージュを執筆してもらう。
高知はとても不思議な場所だ。経済的な統計から見れば決して上位の地域ではない。人によっては「なにもない」田舎だと思うだろう。
だが現地に行くと、この「なにもない田舎」にしかないこと、もの、人にたくさん出会う。毎週日曜日に開催される定期市は300年以上続いており、約300店舗が出店する。前日に収穫した農産物や加工食品が並び、市を訪ねる客でいつでもごった返している。港の近くにある海産物加工場の小さな販売所には、そこでしか手に入らない、数時間前に水揚げしたばかりのドロメが並ぶ。山の上の小さな工房では、炭とかまどで手間のかかる方法にこだわり、1日に70丁しかできない豆腐を作り続ける。高知県内でしか展開しない飲食店は、各店舗が固有のコンセプトを持ち、そのコンセプトに沿った個性的なインテリアで、ゆったりとした環境で美味しい食事をゆっくり楽しめる。海辺に並ぶ、真夏の日中には気温80度にのぼるビニールハウスの中で、優しくも鋭いまなざしで塩と向き合う塩杜氏が作った塩は、塩なのに甘い。
高知でしか出会えられないこと、もの、人にはエネルギーに溢れている。このエネルギーの正体はいったいなんなのだろう。このようなエネルギーを築きあげる人びとは、どのような人生を過ごしてきただろう。どのようにして現在の生活の営みが可能になったのだろう。
本研修は高知の人びとの声に耳を傾け、「普通」の人の日々の生活を観察・考察する。そこで得られる声と生活の断片に基づき、①ブランディング計画を考案し(チームワーク)、②ルポルタージュを執筆する(個人作業)。
【開講・作業期間】
・履修者はガイダンス、事前講義(対面講義)、フィールドワーク(2回)に参加することおよびフィールドワークの内容を作品化するものの提出が単位取得の必須条件となる。
・開講期間は①2024年11月下旬に4日間と②2025年2月中旬に5日間、2回にわたり計9日間のフィールドワークを行う。
・1回目にフィールドワークには南京大学からの短期留学生も参加し、本学の履修生と共に活動することとなる。
・事前講義、フィールドワークなどの詳細日程はガイダンスで説明する。
【ガイダンス】
・日時:2024年10月9日(水)12:20〜12:50
・場所:国際教育研究棟(KIBER)314教室
*受講人数:10〜15名程度。履修希望者が多い場合はレポートによる選抜を実施する。
*授業計画・方法:ガイダンス時に説明する。
*駒場キャンパスから現地までの往復交通費、現地での宿泊費の一部は大学により負担することがある。参加費用に関してはガイダンスで説明する。
*講義に関する最新情報はLAPウェブサイトを参照すること。問い合わせも、LAPウェブサイトの問い合わせ欄から行うこと。
[http://www.lap.c.u-tokyo.ac.jp/*****(http://www.lap.c.u-tokyo.ac.jp/*****)]([http://www.lap.c.u-tokyo.ac.jp/*****(http://www.lap.c.u-tokyo.ac.jp/*****)
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