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最終更新日:2026年3月16日

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世界歴史と東アジアⅢ(9)

「小国」を考える
「小国」という視点から世界の歴史と現代社会を読み直す。世界史や国際政治は、ともすると覇権国家や大国の覇権競争やパワーゲームの観点から語られがちである。しかし実際には、多くの社会は「小国」的な条件のもとで生き延び、ときに大国の圧力に屈しつつも、抵抗を組織しながら独自の文化・制度・倫理を形成してきた。本授業は、こうした小国の経験を、たんなる弱者の歴史としてではなく、中心と周縁の関係を再考し、新たな普遍を考えるための重要な視角としてとらえる。
とりわけ、「小国」がどのように大国的な普遍主義や帝国的秩序と向き合ってきたのかを考察する。百瀬宏『小国』を主たるテクストとして精読しつつ、ジェームズ・C・スコット『ゾミア』なども参照し、国家中心史観とは異なる「小国」像を検討する。日本内部の事例や、東アジアおよび世界との関係におかれた日本という視点から、「小国的な生き方」とは何かを多角的に問い直す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08F151009
FAS-FA4F10L2
世界歴史と東アジアⅢ(9)
伊達 聖伸
S1 S2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
百瀬宏『小国』(岩波現代文庫)を基本テクストとし、毎回1章ずつ読み進めながら、討論を行なう。各回では担当者による報告を起点に、歴史的背景や理論的射程を確認しつつ、小国という概念がどのような思想的・社会的意味を持つのかを検討する。
授業の方法
講義と演習を組み合わせたディスカッション中心型で行なう。毎回、指定範囲について担当者が要点を報告し、それを踏まえて全体討議を行なう。たんなる内容理解にとどまらず、テクストを批判的に吟味し、受講生各自の関心領域と接続することを重視する。教員も、毎回の内容を踏まえながら、敷衍した議論を展開する予定である。必要に応じて補助資料や関連論文を配布し、具体的事例を参照しながら議論を深める。
成績評価方法
授業での報告、議論への参加、レポートをもとに評価する。
履修上の注意
百瀬宏『小国』を主たるテクストとして用いるので、各自必ず入手し、授業前に該当章を読み込んでくること。 なお、この本は国際関係史の本だが、本授業は国際関係論の入門講義ではない。大国や帝国、国家中心的な視点を相対化し、小国や小さな社会、もうひとつの近代、といった観点に関心をもつ受講者を想定している。