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最終更新日:2024年4月22日

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世界歴史と東アジアII(2)

戦後日中関係
 この科目は中国語で行われる。「中国語を学ぶ」ではなく、「中国語で学ぶ」ための講座である。
 本講義は戦後の日中関係を中心的なテーマとして扱う。基本的には年代ごとに、日中の間で起きた主な事件を振り返り、その歴史的背景、当時の国際状況、日中それぞれの政策と論理、さらに分析に有効な概念について講師が解説・講義を行う。
 現在でも日中間の話題/紛争となっているイッシューを理解するための手がかり/基礎知識を、本講義を通じて提供したい(たとえば靖国参拝や尖閣/釣魚島問題、歴史認識や戦争責任の問題、それから日中経済協力/対中ODAや「政冷経熱」、近代国家とナショナリズムなど)。
 目標として中国の政治や対日政策の変遷に対する理解を深めると同時に、日本の政策転換についての知識も増やししていく。外交政策に対する国民の主体的な対応、つまり外交における国民の役割は、どのようなものになるべきかを一緒に考えていく。
 さらに日中の政策決定の比較を念頭に、戦後国際関係の流れにおける日中関係の位置づけを理解したり、政治学あるいは国際関係論(IR)の概念を日中の事例で応用したりすることを通じ、東西文明学という視座を固め、社会科学の基本的な研究方法を中心に一般教養を高める。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08F150902
FAS-FA4F09L5
世界歴史と東アジアII(2)
李 彦銘
A1 A2
木曜3限
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講義使用言語
中国語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
1 5、60年代の日中関係-国交のない時代と冷戦の構造 2 5、60年代の日中関係-「人民外交」と「政経分離」の形成 3 70年代の日中関係-日中国交正常化とデタント 4 70年代の日中関係-文化大革命、高度成長、そして経済という命題 5 80年代の日中関係-蜜月期と米ソ対立 6 80年代の日中関係-経済協力の展開、「日本最重視」と大平外交 7 90年代の日中関係-新しい構造の形成と冷戦の終結 8 90年代の日中関係-天安門事件、台湾海峡危機、そして対中ODA凍結 9 2000年代の日中関係-「政冷経熱」と東アジア共同体の機運 10 2000年代の日中関係-ナショナリズムとインターネット 11 報告・討論:小論文の案(PPTの使用が望ましい)
授業の方法
講師による講義と学生による報告・議論の組み合わせ。 最後の1-2回は学生によるプレゼンテーションを中心とする。具体的には、関心を持つ問題を取り上げて、その歴史的背景と関連する先行研究をまとめ、独自の視点に立脚した分析で報告してもらう。 期末はプレゼンテーションをベースに、小論文を執筆し提出してもらう。小論文の論理性と使用する資料を重視する。
成績評価方法
①授業参加、毎回提出するフィードバックペーパー(40点) ②プレゼンテーション(20点) ③期末小論文(40点)
教科書
一回目の授業で配布する参考文献リスト、授業で配布する資料など
参考書
国分良成・添谷芳秀・高原明生・川島真『日中関係史』有斐閣アルマ、2013年。 高原明生・服部龍二編『日中関係史 1972-2012 I 政治』東京大学出版会、2012年。   服部健治・丸川知雄編『日中関係史 1972-2012 II 経済』東京大学出版会、2012年。   園田茂人編『日中関係史 1972-2012 III 社会・文化』東京大学出版会、2012年。 園田茂人編『日中関係史 1972-2012 V 民間』東京大学出版会、2014年。
履修上の注意
授業は中国語で行われる。初回の授業でレベル認定テストを行うので必ず参加すること。当該テストに合格した者のみ履修が認められる。 *10月13日の授業は教室で行う。オンライン希望の人は連絡してください。 そのあとは対面を希望する学生のみ集まって対面授業を行うことがある。東京にいない場合はすべてオンラインで受講してもかまわない。 後期TLP修了資格要件については、別途行われるガイダンスで説明する。また、関連する言語科目として「共通中国語」にTLP科目が開設されているため、中国語スキル向上を目指す学生はあわせて受講することが望ましい。