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最終更新日:2026年10月16日
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世界哲学と東アジアIII(21)
九鬼周造『人間と実存』を読む
この授業では、九鬼周造の『人間と実存』(1939)を精読する。同書は、日本哲学に「実存」というキーワードを定着させることに寄与した九鬼周造(1888-1941)の哲学論文集であり、いずれも1930年代に発表された計9篇の論文からなる。
論文集『人間と実存』では、人間、実存、偶然、驚異といったこの哲学者の主要なテーマが一通り出揃っている。本授業ではこのうち5、6篇──おそらく「人間学とは何か」「実存哲学」「驚きの情と偶然性」「形而上学的時間」「ハイデッガーの哲学」「日本的性格」──を講読し、そこから参加者が各々の関心にもとづいた問題を引き出すことを目標としたい。
以上に挙げた諸論文にはいくつもの接近の仕方があるだろうが、本授業の進め方は次のような形式を想定している。(1)まずはテクストそのものを適切に把握するために、教員が講義を行なう。(2)そのうえで、発表担当者を中心に全員によるディスカッションを行なう。
すべてのテクストについて(1)+(2)を組み合わせて授業を進めることにより、読解および議論の両面において、当該テクストを深く理解することが本授業の目的である。
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