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最終更新日:2024年10月18日
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世界哲学と東アジアIII(5)
リオタールの倫理・宗教的テクストを読む
この授業では、ジャン=フランソワ・リオタール(1924-98)の倫理・宗教的テクストを読む。
哲学者本人が公にしていたように、若きリオタールのDES論文(現在の修士論文相当)は「倫理的観念としての無関心(L'indifférence comme notion éthique)」(1947)というものであった。その後もリオタールのテクストにおいて、倫理・宗教をめぐる問題は定期的に回帰してくる。本授業は、『ポストモダンの条件』(1979)などで知られるリオタールのテクストのなかでも、この倫理・宗教をめぐる問いに着目するものである。
リオタールが倫理・宗教について論じたテクストとしては、『異教入門』(1977)や、未完の草稿である『アウグスティヌスの告白』(1998)、『レヴィナスの論理』(2015)などが挙げられる。これに加えて、場合によっては『文の抗争』(1983)をはじめとする言語哲学的な著作をそこに含めることもできよう。
この授業では、教員が数回の講義を行なったのち、分担してリオタールのテクストをじっさいに読んでみる。授業の前半では日本語訳のあるものを数回に分けて読み、後半ではおもにフランス語の未邦訳文献を読む。
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