学部後期課程
HOME 学部後期課程 公共哲学演習[グローバル・エシックス]
過去(2024年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2025年4月21日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

公共哲学演習[グローバル・エシックス]

民主主義と真理:政治思想史・政治哲学の観点から Democracy and truth: history and philosophy
近年、ポスト・トゥルースと呼ばれるような現象が社会・政治に大きな影響を与えている。インターネット、特にSNSの発達により、政治家が偽りとされる情報を積極的に拡散・活用するだけでなく、市民の側でもそれに乗じる動きが見られる。「世論形成において客観的事実が感情や個人的信念に訴えかけるよりも影響力をもたない環境」(Oxford英語辞書)と定義された2016年の流行語であるポスト・トゥルースという言葉は、権威主義やポピュリズムの台頭、パンデミック、戦争、AIの発達といった状況で今なお重要であり続けている。本講義では、政治と真理、民主主義と真理をめぐる問題にフォーカスし、「政治思想史・政治哲学・政治理論」の観点からこの問題を検討した近年の文献を講読する。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08F1011
FAS-FA4A11L1
公共哲学演習[グローバル・エシックス]
網谷 壮介
S1 S2
月曜5限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
最初に思想史編として①を、その後、専門家と民主主義の関係を政治哲学的に考察した②を講読する。(②は参加者の関心に応じて変わる可能性がある) ①Sophia Rosenfeld, Democracy and Truth. A Short History, University of Pennsylvania Press (2019) https://www.pennpress.org/***** ②Zeynep Pamuk, Politics and Expertise, Princeton University Press (2021) https://press.princeton.edu/*****
授業の方法
毎回、担当者がレジュメの作成・報告を行い、その後、全体でディスカッションする演習形式(必ず少なくとも1回のレジュメ担当が単位取得の条件となる)。担当者以外も、授業前にメーリングリストないしDiscordなどのツールで、疑問点・論点を書き込む。
成績評価方法
出席状況とレジュメ報告、疑問点・論点の投稿、ディスカッションへの貢献度を総合的に判断して決める。
教科書
上記2冊だが、初回授業の時点で所有しておく必要はない。
参考書
随時紹介する。
履修上の注意
難解な英文ではないが、毎週ある程度の量を読むことになる。
その他
105分授業で行う。初回授業はオンライン(Zoom)で行う。