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最終更新日:2024年10月18日
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公共哲学演習[グローバル・エシックス]
正義論の現在
正義論は、ロールズ『正義論』(John Rawls, A Theory of Justice, 1971)を皮切りに、リベラルな理念とともに発展してきた。その理念を支える考え方に、反卓越主義(anti-perfectionism)がある。反卓越主義によれば、国家が特定の生き方に介入したり、特定の生き方の善し悪しを評価したうえで、その生き方を推奨・促進するようなことはあってはならない。その考え方に従えば、リベラルな国家は、自由や平等を重視する観点から、すべての市民に権利・機会・資源を公正に分配することを課題とすべきである。本講義では、その考え方を批判し、卓越主義の観点から正義論の刷新を企てるCollis Tahzib著、A Perfectionist Theory of Justiceを検討する。
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