学部後期課程
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため，URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日：2024年4月22日
授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。
最終更新日：2024年4月22日
授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。
倫理宗教論演習（１）[グローバル・エシックス]
意志、意識、責任、そして良心の発明
意志、意識、責任、良心といった概念はいずれも現代社会に深く根付いており、それなしでは我々が社会を運営できない、そのような概念である。それ故、これらの概念は普遍的に、あるいは超歴史的に存在していると思われがちだ。だが、歴史を紐解いてみると、これらの概念が人類史のどこかの時点で発明されていることが分かる。実際に何年何月何日に発明されたことは分からなくても、過去の時点を眺め、それを現代と比較してみれば、これらの概念について大きな変動があったことだけは知ることができる。
この講義ではそうした変動を扱っているいくつかの論文を読み込み、これらの概念の系譜学のようなものを思い描くことを目指す。もちろん一学期で読める文献の量は限られており、この授業を通じて思い描くことのできる系譜学は極めて不十分なものであろうが、それでもそのための足がかりにはなるであろう。
英語とフランス語の文献を購読していくが、どちらかの言語しか読めない者は第一回に参加して担当者と相談すること。
この講義ではそうした変動を扱っているいくつかの論文を読み込み、これらの概念の系譜学のようなものを思い描くことを目指す。もちろん一学期で読める文献の量は限られており、この授業を通じて思い描くことのできる系譜学は極めて不十分なものであろうが、それでもそのための足がかりにはなるであろう。
英語とフランス語の文献を購読していくが、どちらかの言語しか読めない者は第一回に参加して担当者と相談すること。
時間割／共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08F100201
FAS-FA4A02S1
倫理宗教論演習（１）[グローバル・エシックス]
國分 功一郎
金曜3限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
教養学部
授業計画
扱う予定の論文（aはフランス語文献、bは英語文献）
1-a Balibar, Etienne, “Conscience”, Barbara Cassin, ed. Vocabulaire européen des philosophies, Paris : Éditions de Seuils, 2004.
1-b Balibar, Etienne, “Conscience”, Barbara Cassin, ed., Dictionary of Untranslatables: A Philosophical Lexicon, trans. ed. Emily Apter, Jacques Lezra, and Michael Wood, Princeton : Princeton University Press, 2014
2-a Vernant, Jean-Pierre, “Ebauche de la volonté dans la tragédie grecque” (1972), Jean-Pierre Vernant, Pierre Vidal-Naquet, Mythe et tradégie en Gréce ancienne, Tome I, Paris : Éditions La Découverte, 2000.
2-b Vernant, Jean-Pierre, “Intimations of the Will in Greek Tradegy”, Jean-Pierre Vernant, Pierre Vidal-Naquet, Myth and Tragedy in Ancient Greece, trans. Janet Lloyd, Princeton : Princeton University Press, 2022.
3-a Brochard, Victor, “Chapitre IX : La morale ancienne et la morale moderne”, Études de philosophie ancienne et de philosophie moderne, Paris : Librairie Félix Alcan, 1912.
4-b Lewis, Clive Staples, “Chapter 8 : Conscience and Conscious”, Studies in Words, 2nd Edition, Cambridge: Cambridge University Press, 1967
5-a Balibar, Etienne, “A propos de l’invention lockienne : conscience et ldentité personelle”, Roberto Palaia ed., Conscienza : Nella filosofia della prima modernità, Firenze : Leo S. Olschki Editore, 2013.
6-a Carraud, Vincent, “La conscience inutile. Cogitatio et conscientia chez Descartes”, Roberto Palaia ed., Conscienza, op. cit.
授業の方法
輪読形式で進める。
成績評価方法
熱心な参加と期末レポート。
教科書
資料はすべてコピーを配布する。
参考書
資料はすべてコピーを配布する。
履修上の注意
熱心な参加が求められる。
