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最終更新日:2024年4月1日

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進化行動論

ヒトを含めた動物の行動は、歩行から攻撃、求愛や遊びにいたるまで、個々の動物の脳・神経系の活動がひきおこす筋収縮によって制御されていますが、その行動の発現メカニズムや機能を深く理解するためには、個体の発達や学習のみならず、進化や集団、社会といったマクロの視点から考えることも重要です。本講義では、動物行動の様々な側面をとりあげ、自然科学・人文学の枠組みにとらわれず自由に議論しながら、ヒトという、巨大な社会で極めて複雑な価値体系を構築した動物の行動についても考察していく予定です。本講義を通して、受講者は、神経科学・遺伝学・生態学などの基礎知識に基づき、様々な動物行動の原理について主体的に考える力を養うことが期待されます。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08E1308
FAS-EA4E09L1
進化行動論
田中 雅史
A1 A2
月曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
1. ガイダンスー筋・神経の生理と機能 2. 歩行と探索ー動物を動かす原動力 3. 摂食と飲水ー根源的な欲求 4. 攻撃ー飢えと怒りのメカニズム 5. 求愛と性行動ー惹きつけ合う心 6. 睡眠と覚醒ー体内時計の仕組み 7. 記憶の連合と連想ー古典的条件づけ 8. 報酬と罰ーオペラント条件づけ 9. 忌避と逃走ーストレスの代償 10. 嗜好・遊び・乱用ー快楽の宿るところ 11. 社会的コミュニケーションー集団の心 12. 模倣・共感・利他行動ー文化を伝える脳 13. 講義のまとめー動物行動の原理
授業の方法
本授業は、基本的にオンラインで行う予定です。授業では、各回のテーマについての基礎知識や話題をオンデマンド動画で提供した後に、理解度を試す小テストを受けていただきます。また適宜web会議システムなどを活用してディスカッションや質疑応答の場を設ける予定です。
成績評価方法
授業への積極参加や各回で実施予定の小テストをもとに総合的に評価します。
教科書
なし
参考書
『カンデル神経科学』(“Principles of Neural Science” by Eric R. Kandel, James H. Schwartz, Thomas M. Jessell, Steven A. Siegelbaum, A. J. Hudspeth; 日本語版監修: 金澤一郎・宮下保司)
履修上の注意
履修にあたり予備知識は必要ありません。本講義は、学融合プログラムの進化認知脳科学「動物行動と認知」との合併科目です。