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最終更新日:2024年4月22日

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一般相対論[物質基礎科学コース]

一般相対論入門
一般相対論は,ブラックホールや中性子星等の重力の強い天体の研究や,宇宙全体の進化の
研究に不可欠である.特に,2015年に重力波の直接観測が成功して以来,宇宙物理における
一般相対論の研究がますます盛んになっている.他方で,一般相対論は自然界の4つの相互作
用を統一する理論の基礎ともなっている.本コースでは,これら分野の学習・研究の出発点と
なる一般相対論の基本的事項を学習する.
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08E1130
FAS-EA4C30L1
一般相対論[物質基礎科学コース]
吉田 慎一郎
A1 A2
木曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
1.特殊相対論(1):Minkowski時空上のテンソル演算:物理法則と共変性,スカラー量,ベクトル量とその変換,Minkowski時空,質点の運動学 2.特殊相対論(2):テンソル解析,電磁場テンソルとMaxwell方程式の4次元表示,完全流体 3.多様体上のテンソル解析(1):微分可能多様体,曲がった空間での平行移動と接続,計量,測地線 4.多様体上のテンソル解析(2):曲率テンソル(Riemann,Ricci,スカラー曲率),測地線偏差 5.曲がった時空上の物理:重力場中の粒子の運動,時空の対称性と運動の保存量 6.重力場中の光子の運動:重力レンズ,Shapiro遅延,GPSと相対論 7.Einstein方程式:時空計量を定める微分方程式,Einstein-Hilbert作用と変分原理 8.Schwarzschild解:Schwarzschild解の導出とその意味,事象の地平面とブラックホール 9.Kerr解:自転するブラックホール,Penrose過程 10.一般相対論的な星:Tolman-Oppenheimer-Volkoff方程式の解と中性子星 11.線形摂動と重力波: 重力波伝播の方程式,レーザー干渉計による重力波の検出,重力波の発生と四重極公式 12.相対論的宇宙論:宇宙の大局的一様等方性とRobertson-Walker計量,Friedman方程式,宇宙の加速膨張とダークエネルギー
授業の方法
講義による.
成績評価方法
レポートによる.
教科書
特になし.
参考書
須藤靖「一般相対論入門」(日本評論社) B.F.シュッツ「相対論入門」(江里口,二間瀬共訳:丸善) 佐藤勝彦「相対性理論」(岩波書店) 前田恵一「重力理論講義」(サイエンス社) 白水徹也「アインシュタイン方程式」(サイエンス社)
履修上の注意
力学および電磁気学(初歩的な特殊相対論を含む)の既習を前提とする.
実務経験と授業科目の関連性
なし.