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最終更新日:2024年4月22日

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量子エレクトロニクス

調和振動子と共振器オプトメカニクス
ハイゼンベルグの顕微鏡と呼ばれる思考実験は知っているであろうか。顕微鏡で物を見る際、我々は外部から光を当てて物体の散乱を観測する。この光が物体に反跳することで、正確に位置を測定しようとすればするほど物体の位置揺らぎが増えてしまうという思考実験である。不確定性関係を説明しようとしたこの思考実験は、現在では正確ではないことが分かっているが、このように物体の位置を電磁波によって測定する実験を記述するモデルとしてオプトメカニクス、もしくは共振器オプトメカニクスと呼ばれるモデルがある。共振器オプトメカニクスは、光によって物体の位置を測定する際の精度の限界、さらには光の反跳を利用することで、物体の振動を抑えて冷却する手法を与える。
本授業では、調和振動子の量子化のレビューから、熱浴と接した調和振動子の平衡状態における振る舞いから始め、共振器オプトメカニクスに関する講義を行い、標準量子限界や共振器冷却の理解を目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08E1126
FAS-EA4C26L1
量子エレクトロニクス
野口 篤史
S1 S2
木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
以下の順に講義を進める。 1章 調和振動子 2章 外力の量子的取り扱い 3章 ランジュバン方程式 4章 共振器オプトメカニクス 5章 線形測定 6章 共振器冷却 7章 量子ビットメカニクス
授業の方法
板書によって講義を行う。
成績評価方法
授業中に何度か課すレポート課題の提出による。提出はセメスター期間末の指定された時期までを予定している。
教科書
「Quantum Optomechanics」Bowen, Warwick P./ Milburn, Gerard J.著、CRC Press
参考書
配布授業ノート Markus Aspelmeyer, Tobias J. Kippenberg, and Florian Marquardt, Rev. Mod. Phys. 86, 1391 (2014)
履修上の注意
教科書の購入は必須ではありません。授業ノートは授業中に配布します。