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最終更新日:2024年10月18日

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物性物理学I

物性物理学I (Condensed Matter Physics I)
わたしたちの暮らしを陰に日向に支えるさまざまな凝縮系の物質群。これらの性質を量子論にもとづいて説明しようとする立場が物性物理学である。本講義は、とくに電子物性にスポットを当てた物性物理学の入門編であり、ここではその考え方の根本を学ぶ。基礎科学としての物性物理学から具体的な応用事例までを俯瞰することでさらなる深い理解(物性物理学IIほか)への橋渡しを試みる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08E1120
FAS-EA3C21L1
物性物理学I
塩見 雄毅
S1 S2
月曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
§0.はじめに 1) 物性物理学で何を学ぶか ー周期構造中を伝わる振動・波動ー §1.自由電子モデルの効用と限界 1) 古典論(粒子)にもとづくモデル(電気伝導、熱的性質など) 2) 量子論(波動)にもとづくモデル §2.物質の構造 1) 結晶の構造 ー周期性と並進対称性ー   単位胞、基本並進ベクトル、結晶格子の分類 2) 結晶構造の判定法   逆格子、波動(X線、電子線、中性子線)の回折 3) 点群と空間群 §3.周期ポテンシャル中の「波」としての電子 1) 分子から固体へ(禁制帯の発生と電子系の安定化) 2) Bloch電子 (Kronig-Penneyモデル、Blochの定理、バンド構造) 3) 物質の分類 (金属、半導体、絶縁体) §4.格子振動(フォノン) 1) 結合振動子モデルと周期性(Bloch電子との相似性) 2) 結晶の熱的性質 (比熱、熱伝導) 3) 結晶の力学的性質(弾性、熱膨張)
授業の方法
板書による講義を基本とする。
成績評価方法
レポート
教科書
「新・物性物理入門」塩見 雄毅(著) (朝倉書店)
参考書
適宜紹介する
履修上の注意
特になし。