ガイダンス
テーマ1 同位体比から物質の起源と履歴を知る
~火山ガスや岩石の同位体比・年代測定~
ほとんどの元素には、質量が異なる同位体が存在する。同位体の起源はさまざまで、他の同位体の放射壊変により生じるものもあるため、同位体の個数の比(同位体比)を測定すれば、元素の起源や履歴を知ることができる。本テーマでは同位体を識別して定量する最も有力な分析手法である質量分析法を用いて、火山ガスの起源や岩石の年代を調べる。
テーマ2 探査データ解析から太陽系の形成・進化史を探る
太陽系の成り立ち・性質を理解するため、太陽系探査によって得られたデータの解析を行う。惑星や衛星、小天体の反射スペクトルデータや画像データについて、機械学習等を用いて解析する。これを通じて、太陽系天体の多様性や太陽系の起源について学ぶ。
テーマ3 光エネルギー変換材料の合成と測定
地球全体のエネルギー収支のうち獲得量の大部分を占める太陽光エネルギーは, 植物の光合成をはじめとした地球上の物質・エネルギー変換に対して大きな影響を与えている. これら光エネルギー変換では物質と光の相互作用が重要な働きを担う. 本テーマでは、物質と光の相互作用について実験を通して学ぶ.
テーマ4 ヒト脳内タンパク質を使った分子生命化学実験
現在、様々な生物種のゲノム解読が終了し、タンパク質レベルでの生命現象の解析が盛んに行われている。本実験では、ヒトの脳内グロビンタンパク質であるニューログロビン(Ngb)を発現させた大腸菌を破砕し、イオン交換クロマトグラフィ―とゲルろ過クロマトグラフィ―により、ヒトNgbタンパク質の精製を行う。この実験を通して、ポストゲノム時代の基礎となるタンパク質の取り扱いや実験手法の基礎を学ぶ。