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地球環境科学(1)

環境社会学――地球環境問題の科学と政治
 過去半世紀にわたる地球環境問題に関して、その科学・政策・国際関係に焦点をあわせ、問題の立体的な構造を俯瞰しながら、日本の課題を展望する。文理融合を意図した講義であり、エネルギー・環境系はもちろん、環境に関する政治・政策・外交に関心を持つ学生に向けた構成にしてある。
 地球環境問題の特徴の一つは「真理追究をする科学研究」と「国益の確保とその調整をめざす外交」という、まったく異質の社会的な活動領域が融合してはじめて機能する、21世紀型の課題であることである。授業ではこの側面に焦点を合わせて、「環境外交」の展開とこれにともなう、自然科学の政治的意味や研究体制の変質、および日本の近未来におけるアジア外交を考えようとするものである。授業後半は、関連する国際文書・論文などからなる「Readings」を作成し、これを輪読する。
 本授業の目的の一つは、この授業によって地球環境問題の国際政治上の意味、さらには文明論上の特性を知り、独力で原資料を集めて考えぬく態度を身につけさせるところにある。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08D132001
FAS-DA3E18L1
地球環境科学(1)
米本 昌平
S1 S2
金曜3限
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教室
駒場1号館 192教室
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
以下のような内容で順次、講義を行い、その後に輪読を行う  1.ガイダンス、および、冷戦とは何であったか  2.欧州における酸性雨外交  3.温暖化問題のアジェンダ化  4.京都議定書と冷戦後の理想主義  5.拡大EUと共通環境政策  6.IPCCの科学と政治  7.「気候安全保障」論と「人新世」概念の登場  8.大国中国の変容と東アジアにおける環境外交の意味 9~12 資料の輪読と討議  13.まとめ と補論
授業の方法
 授業は、4月10日(金)を初回とし、ガイダンスと同時に、冷戦論について講義を開始する。授業前半は、地球環境問題とこれに関わる国際関係論についての講義で、使用するパワーポイントの資料はすべて配布する。後半は、関連する国際文書を輪読し、これを踏まえて討議する。輪読する資料は、前半の講義を聞く中で読みたいという希望が出てくれば、これを考慮し、進行にあわせて「Readings」を作成して、随時配布する。 [付記]新型コロナ対策のため、4月24日を初回とし、Zoomで完全なオンライン授業が行えるよう準備中である。
成績評価方法
 各人が、授業後半の輪読で一回以上を報告することを授業参加と単位を取得する資格の原則とする。評価は、授業終了後に、1カ月程度で提出するレポートで行う。レポートの課題は、講義の最終日までに提示する。
教科書
とくになし。
参考書
米本昌平『地球変動のポリテイクス』弘文堂、2011年 米本昌平『地球環境問題とは何か』岩波新書、1994年 米本昌平『知政学のすすめ』中公叢書、1998年、
履修上の注意
 とくになし。ただし、文理融合を強く意図した構成内容であり、理系の学生は国際政治などへの関心をもち、また、文系の学生は地球科学などの自然科学用語に関心をもつことが望ましい。