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最終更新日:2025年3月17日

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地球環境科学

気候変動問題の科学と社会
この講義で「気候変動」とよぶのは、人間活動の影響(主として温室効果ガスの排出)により地球の平均気温が長期的に上昇している問題(いわゆる地球温暖化)およびそれに伴う海面水位の上昇や極端現象の増加等の気候の変化傾向のことである。
第1部として、気候変動問題の理解に必要な気候科学の基礎を講義する。第2部として、現代社会の重要課題としての気候変動問題を講義する。
第2部の内容は、まず、「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)の報告書をベースに、気候変動の科学的認識を共有する。次いで、気候変動問題をめぐる科学的認識、リスク認知、対応策(脱炭素化等)の考え方についての、社会の中での一致、不一致の現状、およびその背景について議論する。特に、人為起源温暖化に対するいわゆる「懐疑論」の各論と、懐疑論が生じることの社会的な背景についての議論を扱う。なお、対策技術や政策論の詳細は扱わない。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08D1320
FAS-DA3E18L1
地球環境科学
江守 正多
S1 S2
金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
第1部では、以下のテーマを順に扱う。 1. 気候システムの成り立ちとエネルギーバランス 2. 気候変化 3. 炭素循環 4. 気候の自然変動 5. 地球温暖化/極端気象の原因特定 第2部では、以下のテーマを順に扱う。最後に受講生全員でのディスカッションを行う。 1. 過去から現在までの気候変動 2. 気候変動のシミュレーションと将来見通し 3. 気候変動の影響 4. 気候変動は「危機」か? 5. 気候変動を止める 6. 「価値」と向き合う(科学の「客観性」を超えて) 7. 気候変動の懐疑論 8. 社会の大転換(Transformation) 9. 脱成長
授業の方法
スライドを用いた講義。部分的に受講者同士のディスカッションを取り入れる予定。
成績評価方法
授業出席とレポートによる。 ただし、事情により出席できない方は相談に応じます。
教科書
無し。
参考書
-「気候変動と社会」(東京大学出版会) https://www.utp.or.jp/***** - 以下に講師のエッセイがあるので、興味を持ったものを読んでもらえるとよい。 https://news.yahoo.co.jp/***** - 以下に講師が出演した動画があるので、興味を持ったものを見てもらえるとよい。 https://www.youtube.com/*****
履修上の注意
特に無し。