学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2026年10月16日
授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。
応用倫理学特論III[科学技術論コース]
「命の終わり」や「命の始まり」、あるいは、「命のあり方」について、人は有史以来多くの思索を繰り広げてきました。これらの「人の死はどうあるべきか?」、「人の生はどうあるべきか?」、「われわれはどのように生きるべきか?」といった普遍的な問いは、現代においても重要な問題であり続けています。生命倫理学とは、これらの人(場合によっては人以外も含めて)の生命にかかわる倫理的な問題、すなわち、命にかかわるどうあるべきか、どうするべきかを考える学問と言えます。20世紀以降、医学や生命科学の発展に伴って、われわれは多くの生命倫理的なジレンマや問題に直面するようになりました。たとえば、延命治療技術の進展は、「どのような状態であれ生命は延伸させるべきなのか?」という問いをわれわれに投げかけ、さらには、「人は望めば自分の生命を終わらせることが許されるべきか?」といった問いにまで発展しています。他方で、生殖補助医療の進歩は、今まで子供を望めなかったようなカップルにも自分たちの子どもを抱くチャンスを与えると同時に、「どのような人々が生殖補助技術の利用を許されるべきか?」とか「血の繋がった子どもを求めるためならばどのような手段でも許されるべきか?」といった今まで人類が考えてこなかったような問題にまでわれわれを直面させています。
本講義では、これらの現代社会に生きるわれわれが直面する生や死にかかわるどうするべきか、どうあるべきかの問題、すなわち生命倫理の諸問題について、一人一人が自分の問題としてこれらに向き合い、その解決について自らの意見を出していけるようにすることを最終的な目標としています。そのために、現代の生命倫理の諸議論について、体系的に学び、そこで立ち現れてくる問題に一人一人が向き合っていくことで、生命倫理学という一つの学問体系を構築していきたいと考えています。特に生命倫理学は学問の成り立ち上、学際的な学問領域であることが強調されており、文理融合的な学問であるとも言われています。そのため、本講義では、各々の受講生は自分のバックグラウンドについても十分に活かしながら、現代の生命倫理的な問題に取り組んでほしいと考えています。
MIMA Search