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最終更新日:2026年10月16日

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科学技術史特論VI

データと抽象化の科学史
この授業では、フランス18−19世紀における統計学の社会史・文化史に業績を残したエリック・ブリアン(Éric Brian, 1958-2025)の著書、Are Statistics Only Made of Data?: Know-how and Presupposition from the 17th and 19th Centuries (2024)の抜粋を検討する。ブリアンはフランス・エピステモロジーとインテレクチャル・ヒストリー(知性史)の流れを汲む科学史研究者であり、ピエール・ブルデューの社会学理論も取り入れつつ確率論史・統計学史研究を開拓していた。彼の強みは、数字とその計算の背景に、過去の人々の具体的な実践の諸相や、彼らが前提としていた認識論的視座、および社会的・文化的な背景を再構成することの鮮やかさにあった。本書では、統計データが関わりを持つ様々な歴史事例を「抽象化の歴史」という視座から読み解いていく。講読を通じて受講者は、抽象化された対象に文脈を取り戻し、それを歴史認識論的視座から検討する視点を深めることができるはずである。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08D1039
FAS-DA4B29L1
科学技術史特論VI
隠岐 さや香
A1 A2
木曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
教養学部
授業計画
1.イントロダクション 2.17−19世紀西洋における確率論と統計学の社会史 3.科学史における抽象化の歴史とその理論的背景 4.文献講読(1) 5.文献講読(2) 6.文献講読(3) 7.文献講読(4) 8.文献講読(5) 9.文献講読(6) 10.文献講読(7) 11.文献講読(8) 12.総合討論
授業の方法
最初の三回ほどは課題文献を読み解くに当たって必要な内容を講義する。 文献講読の回では課題図書の輪読を行う。担当ページ数が多くはならない予定なので、単に読解するだけではなく、あわせてディスカッションしたい内容の提案を推奨する。ただし、担当回によっては歴史的な検証を要する場合もある。 発表の機会がなかった者には同程度の作業量となるレポートを課す。
成績評価方法
平常点(毎時授業の出席状況・コメントペーパーおよび議論への貢献度)および担当報告の総合評価とする(前者40%、後者60%)。
履修上の注意
授業の1回目に課題文献を配布する。授業の2回目には発表の順番を決めるので、その回に欠席する場合は予め連絡をすること。
その他
課題文献にはEric Brian本人による増補版フランス語訳、Pour en finir avec l'ivresse de l'abstraction numérique. Chiffres, statistiques, data, Paris, Classiques Garnier, 2025がある。参考資料として希望者には閲覧出来るようにする予定である。